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日本海溝沿いの海底で発生した9年前の巨大地震では、「地上」にある地震計の観測データをもとに当初解析した地震津波の予測などに課題が残りました。これを教訓に防災科学技術研究所は、「海底」でも地震を捉えようと北海道沖から千葉県沖にかけての日本海溝沿いの海底150か所に地震計の設置を進めてきました。気象庁は、このうち日本海溝の西側にある125の地震計のデータを去年6月から観測に利用してきましたが、今月24日からは残っていた東側の25の地震計のデータについても利用できるようになりました。

これで、9年前の東日本大震災を教訓に日本海溝に設置されたすべての海底地震計のデータが観測に反映されることになりました。いち早く震源や深さを把握できるようになり、日本海溝の東側の海底で発生する地震の場合は、緊急地震速報の発表が現在よりも最大で10秒早くなる見込みだということです。また、海底地震計には水圧を測る機器もつけられていて津波の予測精度の向上も期待されています。

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