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これは、中国・浙江省の寧波にある疾病対策センターの研究チームが、中国の医学雑誌で発表したものです。

それによりますと、研究チームは、新型コロナウイルスの陽性反応が出た感染者のうち症状がある157人と、症状がない「無症状」の30人について、それぞれの濃厚接触者合わせて2147人を追跡し、ウイルスに感染しているかどうか調査しました。

その結果、症状がある人から濃厚接触者に感染する確率が6.3%だったのに対し、「無症状」の人からの確率は4.11%となり、「統計学上、大きな差はなかった」としています。

中国政府は、「無症状」の感染者については、2週間隔離して経過観察の対象とするものの、ほかの人に感染させる確率は比較的低く公表する必要がないとして、感染者の統計には加えていないだけに、国民からの懸念が強まりそうです。

中国で製造業などを所管する工業情報化省の辛国斌次官は、北京で30日に記者会見を行いました。

この中で辛次官は、28日の時点で大企業の98.6%、中小企業の76%が操業を再開したとして、経済活動は順調に回復しているとアピールしました。

一方で辛次官は、ことし1月と2月の2か月間の中国の輸出額が、去年の同じ時期よりも16%近く減ったことを踏まえ「国際的な感染の拡大で、わが国の輸出は一段と悪化するだろう」と述べ、アメリカやヨーロッパで感染が拡大する中、輸出がさらに落ち込むとして強い懸念を示しました。

中国では、さらに国内の消費にも懸念が出ています。

中国商務省は28日、今月27日の時点で、国内のデパートの売上が去年の同じ時期の半分程度、飲食業や宿泊業などの売上は35%程度にとどまっていることを明らかにしています。

中国政府は、国内での新型コロナウイルスの感染がピークを過ぎたとして、今後、景気を急速に回復軌道にのせたい考えですが、輸出の落ち込みや国内の消費の減退を克服できるのかどうかが大きな課題となっています。

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