新型コロナウイルス 中国 湖北省で5日連続 新たな感染者ゼロ #nhk_news https://t.co/fQaO91sKh6
— NHKニュース (@nhk_news) 2020年3月23日
新型コロナウイルスについて、中国の保健当局は22日、新たに39人の感染が確認され、中国での感染者は合わせて8万1093人になったと発表しました。
これまで中国で最も多くの感染者が出ている武漢を含む湖北省では、5日連続で新たな感染者は確認されなかったとしています。
また、新たに感染が確認された39人は、全員が海外から中国に入国した人だということです。
中国 武漢封鎖2か月 “新たな感染者ゼロ”に疑問の声も #nhk_news https://t.co/jJXkq5YlIg
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中国の保健当局によりますと、新型コロナウイルスに感染した人は、中国では8万1000人を超え、このうち6割にあたるおよそ5万人が湖北省武漢の感染者となっています。
武漢では、感染拡大を抑え込むため、空港や鉄道の駅などが閉鎖され、事実上、街を封鎖する措置がとられてから23日で2か月となります。
保健当局は、武漢の感染者の8割以上が回復して退院したほか、22日まで5日間連続で新たな感染者が確認されなかったとして、感染防止の対策の効果を宣伝しています。
こうした中、武漢では操業を再開している企業も徐々に出ているほか、一部の住民は団地の外に買い物に出られるようになるなどわずかながら生活の自由が戻りつつあります。
ただ、武漢の市民からは、当局は都合の悪いことは発表しないとして、本当に事態が収まりつつあるのか当局の発表を疑問視する声も出ています。
また、仕事ができずに生活が立ちゆかなくなる人が出るため、当局が発表する感染者の数を意図的に少なくして、企業活動の再開を促しているのではないかといった見方も出ています。
中国の湖北省武漢に住む40代の男性が23日、NHKの電話インタビューに応じ、武漢では5日連続で新たな感染者がいないとした当局の発表は信じられず、感染しないために自分自身で対策を徹底するよう心がけていると話しました。
この中で男性は、自分の周囲で新型コロナウイルスに感染しても感染者の数に加えられなかったという情報を聞いているとしたうえで「当局の発表は人為的な数字だと思う。確定診断をできるかぎりしないようにしているので、新たな感染者の数がゼロになったが、実際の状況とは異なっていると感じる。感染者の具体的な数が実際にはどれくらいなのか、みんな疑っている」と述べて、外出を避けるなど、感染しないために自分自身で対策を徹底するよう心がけているとしています。
また、仕事ができずに生活が立ちゆかなくなる人もいるため、当局は企業の活動再開を促しているとしたうえで「企業などが生産活動を再開する場合には統計データで後押しする数字が必要だ」と述べ、企業の活動再開を急ぐため、意図的に感染者の数を少なくしているのではないかという見方を示しました。
さらに、習近平国家主席が今月、武漢を訪問し、感染対策の徹底を呼びかけたため、地方政府に対するプレッシャーが高まっていると指摘し「感染の抑え込みに向けてデータ上は改善してすばらしいものにならざるを得ず、悪化することはありえなくなっている」と述べました。
このほか、軽症の患者などを隔離するために整備された仮設の医療施設を当局が閉鎖したことで、退院したあとにウイルス検査で再び陽性になった人の中には、自宅で隔離されている人もいるとして、こうした人たちが感染を再び広げるリスクもあると懸念を示していました。
米中報道官 SNS上で批判の応酬 新型ウイルス感染拡大めぐり #nhk_news https://t.co/sUpFe4YAzE
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応酬を繰り広げているのは、アメリカ国務省のオルタガス報道官と、中国外務省の華春瑩報道官です。
発端は、華報道官が、先週19日に投稿したツイートでした。この中で華報道官は「中国は1月3日以降、コロナウイルスについて、アメリカに最新の状況を伝えてきた。今になって連絡が遅いと中国を責めますか?」と書き込み、アメリカ側を批判しました。
この翌日、オルタガス報道官は華報道官のツイートを引用したうえで「中国の当局は、確かに1月3日までにコロナウイルスのサンプルの破壊を命じ、武漢の医師たちの口を封じ、ネット上の検閲を行った。中国外務省の報道官の主張は正しい」と皮肉をこめて書き込みました。
これに対し、華報道官は「うそや中傷はアメリカを偉大な国にしないばかりか、失われた時間を取り戻すこともできない。中国は新型コロナウイルスを法律に基づいて病原性の高いウイルスとして扱ってきた」などと反論しました。
この書き込みにオルタガス報道官は「ナンセンス。病原性が高いと、今、呼んでいるけれど、あなたの政府当局者たちは、WHO=世界保健機関が先月、新型コロナウイルスを危険な病原体と呼ぶのを妨げた」などと主張しました。
さらに「事実確認」と書き込んだうえで、「中国政府は、新型コロナウイルスの遺伝子の配列を上海の教授が自分の判断でそうするまで共有しなかった。中国政府は、教授の研究室を閉鎖させた」などと投稿しました。
オルタガス報道官は「新型コロナウイルス隠蔽」や「中国の透明性、今」といった意味のハッシュタグを使ってツイートしていて、ツイッター上の米中双方の応酬が話題になっています。
China has been updating the US on the coronavirus and its response since Jan. 3. On Jan. 15 the US State Department notified Americans in China US CDC's warning about the coronavirus. And now blame China for delay? Seriously?
— Hua Chunying 华春莹 (@SpokespersonCHN) March 19, 2020
By Jan. 3, Chinese authorities had already ordered #COVID19 virus samples destroyed, silenced Wuhan doctors, and censored public concerns online. @SpokespersonCHN is right: This is a timeline the world must absolutely scrutinize. pic.twitter.com/W3se645U2Y
— Morgan Ortagus (@statedeptspox) March 20, 2020
Lying and slander won't make the US great, nor will it make up for the lost time. Facing the global pandemic, the right thing to do is put public health ahead of politics. @statedeptspox https://t.co/6cQ2kr4V7U
— Hua Chunying 华春莹 (@SpokespersonCHN) March 21, 2020
Nonsense. You call it 'highly pathogenic' now, but last month your officials blocked a WHO report from calling #COVID19 a 'dangerous pathogen': https://t.co/r0yc6TXjDV. #CovidCoverup #ChinaTransparencyNow pic.twitter.com/febiYlOrio
— Morgan Ortagus (@statedeptspox) March 22, 2020
Fact check: The Chinese government didn't share the genetic sequence until after a professor in Shanghai did so on his own. The next day, your government shut down his lab for 'rectification.' #CovidCoverup #ChinaTransparencyNow
— Morgan Ortagus (@statedeptspox) March 22, 2020
<新着記事>泥沼ウイルス戦争、WHOと中国の「大罪」https://t.co/8DkUk1x4XB
— iRONNA(いろんな) (@iRONNA_jp) 2020年3月23日
⇒「ウイルスとの戦争状態にある」。新型コロナ禍に、フランスのマクロン大統領はこう懸念を示した。なぜ教訓が生かされす、深刻化したのか。その元凶をたどれば、中国の初動遅れとWHOの曖昧な見解に他ならない。
中国 医療チームをカンボジアに 支援国としてアピールねらいか #nhk_news https://t.co/ekDUVOCoY9
— NHKニュース (@nhk_news) 2020年3月23日
カンボジアの首都プノンペンの空港には、23日午前、新型コロナウイルス対策を行う中国の専門家チームがマスクや検査キットなどの医療物資とともに到着し、カンボジアの保健相などが出迎えました。
中国は、感染が拡大するヨーロッパのイタリアやセルビアなどで医療支援の動きを加速させていますが、東南アジアに専門家チームを送るのはこれが初めてです。
カンボジアでは、今月に入って新型コロナウイルスの感染者が増え始め、22日までに84人の感染が確認されています。
フン・セン首相は、新型コロナウイルスへの対応について、中国との往来を制限するなどの措置をとらず、中国重視の姿勢を鮮明にしてきました。
中国としては、医療支援活動を通じて支援国としてアピールし、新型コロナウイルスが中国から世界に拡散されたという国際社会のイメージを払拭(ふっしょく)するねらいもあるとみられます。
#東南アジア
“中国の感染者 無症状理由に未公表は4万人超” 香港メディア #nhk_news https://t.co/U0umuNCnbx
— NHKニュース (@nhk_news) 2020年3月23日
香港の英字新聞「サウスチャイナ・モーニングポスト」は23日、中国政府による新型コロナウイルスに関する非公開の記録を入手し、ウイルス検査で陽性反応が出ても発熱などの症状がない「無症状」であることを理由に公表されなかった感染者が先月末の時点で4万3000人以上に上っていたと伝えました。
中国の保健当局は先月14日の記者会見で、「無症状」の感染者については、隔離して2週間の経過観察の対象となるものの、感染者の統計には加えずその数は公表しないと明らかにしていて、先月末の時点での感染者は7万9000人余りと発表していました。
記事は、公表されなかった「無症状」の感染者を加えると、中国国内の感染者はこの時点で12万人を超えていたことになり、「無症状」の感染者が全体の3分の1に上っていたと指摘しています。