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イスラム教の厳格な解釈に基づく統治を続けてきたサウジアラビアでは、感染拡大を防ぐため、ことし3月から多くの人が集まるモスクでの礼拝を原則禁止する異例の措置をとってきました。

これについてサウジアラビア政府は26日、集中治療室の拡充や人工呼吸器の確保などの対策が進んだとして、外出制限を一部緩和し、段階的にモスクでの礼拝を認める計画を発表しました。

計画では今月31日からは、イスラム教の聖地メッカを除いて国内のすべてのモスクでの礼拝が解禁され、メッカのモスクでの礼拝も来月21日以降に、認められる見通しだとしています。一方、国内外からのメッカへの巡礼の受け入れについては、再開のめどは示していません。

サウジアラビアではこれまでに感染者が7万人を超えていて、いまも1日2000人以上のペースで感染者が増えています。

一方で、外出制限措置の長期化などで経済への打撃も深刻化していてサウジアラビア政府としてはモスクでの礼拝を解禁することで日常生活を取り戻しつつあることを内外にアピールするねらいがあるとみられます。

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