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サウジアラビア政府は、国内での感染を封じ込めるため、イスラム教の聖地メッカなどへの巡礼を一時停止する異例の措置を先週、発表し、ふだんは多くの人が訪れるカーバ神殿の周りに柵を設けて立ち入り制限を始めています。

サウジアラビア国内では、イランから帰国した人を中心に感染者が増え続けており、内務省は8日、感染者が確認された東部のカティーフ県への人の出入りを禁止する措置を発表しました。

ティーフ県は少数派のシーア派住民が多く暮らす地域で、政府機関や企業も原則、業務を休止することから市民生活への影響が、懸念されています。

一方、世界的な経済の停滞による原油価格の急激な下落によって、8日、首都リヤドの証券取引所は、全面安となりました。

このうち、世界最大の上場企業でもある国営石油会社「サウジアラムコ」の株式は9%余り値下がりし、上場の際の売り出し価格を初めて下回る最安値を記録しました。

原油価格の安値水準が続くことで、地域最大の規模があるサウジアラビアの経済に深刻な影響が出ることへの懸念が強まっています。

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