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ユーゴスラビアセルビア自治州だったコソボは、1990年代後半の激しい民族紛争を経て、2008年に一方的に独立を宣言しましたが、セルビアやロシアなどはいまも独立を認めておらず、対立が続いています。

これについて、オランダのハーグに設置された戦争犯罪を裁く特別法廷は24日、紛争当時、武装組織「コソボ解放軍」の指導者だったコソボのサチ大統領について、100人近い住民の殺害など、戦争犯罪に関わった疑いで訴追したことを明らかにしました。

サチ大統領は、アメリカのトランプ政権の仲介によって、今月27日、対立するセルビアのブチッチ大統領とワシントンで関係正常化に向けた会談を行う予定でした。

しかし、訴追を受けてサチ大統領は訪米を取りやめ、仲介役のアメリカ政府は会談の延期を明らかにしました。

トランプ政権の仲介によるセルビアコソボの関係正常化交渉は、EUヨーロッパ連合の仲介が暗礁に乗り上げていただけに関心が集まっていましたが、今回の訴追によって交渉の行方は不透明となっています。

#中欧#バルカン半島