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ユーゴスラビアセルビア自治州だったコソボは、1990年代後半の激しい民族紛争を経て、2008年に一方的に独立を宣言しましたが、セルビアやロシアなどはいまも独立を認めておらず、対立が続いています。

こうしたなか16日、セルビアのブチッチ大統領とコソボのホティ首相がベルギーの首都ブリュッセルで、EUの仲介によって関係正常化に向けた会談を行いました。

両国の首脳が、直接顔をあわせて交渉するのはおよそ1年半ぶりで、会談後、仲介役をつとめたEUのライチャーク特別代表は、経済協力などについて話し合ったとしたうえで、次回は9月上旬に会談を開くことで合意したと明らかにしました。

セルビアコソボは将来的にはEU加盟を目指していますが、両国の対立が地域の不安定化につながっていることから、EUは加盟の条件として関係改善を促しています。

またアメリカのトランプ政権も首都ワシントンに両首脳を招いて交渉を行う考えを示すなど、今年に入って積極的に仲介役として関与しています。

ただコソボセルビアに対して国家承認を求めるなど、両国の間には多くの課題が残されていて、今後の交渉は依然として難航が予想されています。

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