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日産自動車の元会長 カルロス・ゴーン容疑者が中東のレバノンに逃亡した事件で、日本側は、逃亡を手助けした疑いでアメリカで逮捕された2人の容疑者について日本に引き渡すよう要請しました。

これはアメリカ東部マサチューセッツ州の裁判所が2日に公表した文書によって明らかになったものです。

日本側が引き渡しを要請したのは、アメリカ人のマイケル・テイラー容疑者と、息子のピーター・テイラー容疑者で、2人は保釈中のカルロス・ゴーン元会長が、日本からプライベートジェットを使ってレバノンに逃亡するのを手助けした疑いでことし5月、アメリカで逮捕されました。

裁判所が公表した文書では、日本とアメリカの間で結ばれている容疑者の身柄引き渡しの条約に基づいて日本側から2人の容疑者の引き渡しの要請があったことが記載されています。

これを受けて今後、アメリカ側では裁判所が日本へ身柄を引き渡すべきだと判断した場合には最終的に国務省が引き渡しの是非を決定することになっています。

一方で、容疑者の弁護士は、これまでの裁判所の審理で、日本では保釈中の人物が逃走すること自体は犯罪ではないため逃走を手助けしたとされる2人の行為も違法行為にはあたらないと主張して、勾留されている容疑者2人を釈放するよう求めています。

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