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キヤノンは28日、ことし1月から先月・6月までの半年間の決算を発表し、売り上げは前の年の同じ時期と比べて17.8%少ない1兆4556億円、最終的な利益は80.1%と大幅に減少し130億円でした。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で世界的にオフィスが閉鎖し、複合機の販売が減ったほか、外出規制によってデジタルカメラの販売も減ったことが主な要因です。

影響が大きく出た、ことし4月から先月までの3か月間の決算で見ると、最終的な損益がおよそ88億円の赤字と、3か月間の決算としては初めて最終赤字になりました。

また、会社は、これまで「未定」としていたことし1年間の業績見通しを示し、最終的な利益は、前の年より65.6%少ない430億円になると見込んでいます。

会社は収益力の強化に向けて、複合機やカメラ事業を中心に海外の販売員を削減するなど、150億円規模のコスト削減を進めるとしています。

キヤノン田中稔三副社長は電話会見で新型コロナウイルスによって企業や小売店の閉鎖、商談の停滞や渡航の制限など、予期できないことが世界中で起きている。業績は今後、上向いてくると見込むが回復には時間がかかる」と述べました。