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菅総理大臣はインドネシアの首都、ジャカルタ近郊のボゴールにある大統領宮殿で、日本時間の午後6時すぎから1時間余り、ジョコ大統領と会談しました。

菅総理大臣は「ASEANは自由で開かれたインド太平洋を実現するための要だ」と述べ、日本としてこの地域の平和と繁栄を主導する考えを強調しました。

そして、両首脳は北朝鮮問題や中国の海洋進出など地域の諸課題に連携して対応する方針で一致しました。

また、外務・防衛の閣僚協議、いわゆる2+2の早期開催や防衛装備品の移転に向けた協議の加速化、それに海洋保安関係の人材育成など、安全保障分野での連携強化を確認しました。

さらに、菅総理大臣は新型コロナウイルスの感染拡大によるインドネシア経済への影響を踏まえ、500億円の円借款を行う方針を表明したほか、医療物資の提供などを行う考えを伝えました。

一方、会談では看護師や介護福祉士などの往来を再開させる方針も確認するとともに、出張など短期滞在者を対象に、一定の条件のもと、入国後14日間の待機措置を免除する形での往来再開に向け、調整することで一致しました。

会談後、両首脳は共同記者発表に臨み、菅総理大臣は「今回の訪問で一層強固となった両国の戦略的パートナーシップを基礎として、この地域の平和と繁栄のために手を携えて協力していく」と述べました。

インドネシアのジョコ大統領は、菅総理大臣と首脳会談を行ったあと開いた共同記者発表で、「世界の大きな力がますます先鋭化するなかで、多国間協力を強化できるようにインドネシアと日本の関係を深めていきたい」と述べ、地域の安定に向けて両国が関係を強化することに意欲を示しました。

インドネシアのジョコ大統領は20日、就任後初めてインドネシアを訪れている菅総理大臣との首脳会談に臨みました。

会談のあと、両首脳は共同記者発表を行い、この中でジョコ大統領は「菅総理大臣が初めての訪問先にインドネシアを選んだことはインドネシアと東南アジアにとって重要な意味がある」と述べ、訪問を歓迎しました。

そして安全保障分野について、南シナ海などをめぐってアメリカと中国が対立を深めていることを念頭に、「世界の大きな力がますます先鋭化するなかで、多国間協力を強化できるようにインドネシアと日本の関係を深めていきたい」と述べ、地域の安定に向けて両国が関係を強化することに意欲を示しました。

また、インド太平洋地域におけるASEAN東南アジア諸国連合の役割についてインドネシアが主導して取りまとめた独自の構想に触れ、「包括的な協力の精神で今後も進めていかなければならない」と述べたうえで、「南シナ海が平和で安定した海であり続けるよう願っている」と強調しました。

一方、経済分野については、日系企業の投資拡大を歓迎したうえで、ビジネス目的の両国の往来制限の緩和に向けて今後1か月かけて調整を進める考えを明らかにしました。

菅総理大臣は、就任後初めての外国訪問として、今月18日からベトナムインドネシアを訪れ、首脳会談などを行い、21日帰国の途につく予定です。

ベトナムのフック首相、インドネシアのジョコ大統領との会談では、中国による南シナ海への進出に対する懸念を共有し、自由で開かれたインド太平洋の実現に向けて緊密に連携していくことで一致しました。

そして、日本からの防衛装備品の移転など、安全保障分野での連携強化を確認しました。

また、新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえた、サプライチェーンの強化など経済協力を進めていくことでも一致しました。

政府関係者は、今回の訪問で、ASEAN東南アジア諸国連合の要と位置づける両国と経済や安全保障など幅広い分野で協力を確認し、日本がインド太平洋国家として、この地域に関与していく姿勢を示すことができたとしています。

菅総理大臣としては、来月予定されるASEAN関連の首脳会議などを通じて、引き続き法の支配や航行の自由などの重要性を訴え、南シナ海を含む地域の安定化に貢献したい考えです。

#反中国#対中露戦#習近平伏魔殿体制=旧体制

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