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「ちがう! 公方様の言われることはいちいち的外れじゃ。相手にしておれぬ。それを思えば帝の仰せになることは、万事重く、胸に届くお言葉じゃ」

帝こと正親町天皇が東庵と囲碁を売っています。なんでも、世間ではこんな戯言があるとか。

帝が織田信長を使い、比叡山から覚恕を追い払ったのではないかと。

信長の他に、誰があの覚恕を叡山から追い払うことができた? 僧侶でありながら、有り余る富と武具で大名を従え、この都を我が物にせんとしたではないか。

東庵が、信長が参内したことを尋ねると、帝はこう言います。

「褒めて欲しそうであった。褒めてやった。まことを申さば無残な戦じゃ」

京都からはるか東、甲斐国では――。

覚恕が織田信長に全てを焼き尽くされた口惜しさを訴えています。

背後には「諏訪大明神」。

その男は、比叡山の痛ましい有り様はつぶさに聞き及んでいると言います。信長は仏法の火を消した鬼である、と。

「覚恕様、憎き信長を、この信玄が討ち滅ぼしてご覧に入れまする!」

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