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イギリスでは、ファイザーとドイツの企業ビオンテックが開発した新型コロナウイルスのワクチンの接種が今月8日から始まる予定で、実施を前にロンドンの病院にワクチンが運び込まれました。

担当者は箱に詰められたドライアイスを注意深く取り除いてワクチンが入ったケースを取り出したうえで、冷凍庫に入れて、厳重にカギをかけていました。

一定期間ワクチンを保存するためには、マイナス70度前後という低温での管理が必要なため、ロンドンがあるイングランドでは接種は当面、設備の整った50の病院で行われ、80歳以上の高齢者や高齢者施設の介護職員、それに一部の医療従事者が優先して接種を受ける予定です。

このワクチンについて、イギリスの規制当局のレイン長官は、BBCの番組に出演し、ワクチンは安全性や有効性について最も高い基準を満たしていると自信を示しました。

また、イギリスとEUヨーロッパ連合の間で続く自由貿易協定の交渉が決裂した場合などに、製造拠点のベルギーからのワクチンの輸送に影響が出るのではないかという懸念については、「どんな結論になろうともワクチンが行き渡るよう、十分に準備している」と述べました。

イギリスとEUは、イギリスがことし1月にEUを離脱したあと、年内の締結を期限として自由貿易協定などの交渉を続けていますが、イギリス海域での漁業権などをめぐって協議は難航しています。

4日に一時中断された交渉はイギリスのジョンソン首相とEUのフォンデアライエン委員長の電話会談の結果、6日からブリュッセルで再開されました。

交渉について具体的な内容は明らかにされていませんが、漁業権で進展があったと伝えられる一方、イギリス政府がそれを否定したという報道も出ています。

また、イギリスの隣国、アイルランドのマーティン首相は地元メディアに対し、「合意できるかどうかは五分五分だ」と述べ、難しい交渉が続いているという見方を示しています。

ジョンソン首相とフォンデアライエン委員長は7日夜、再び会談を行う予定です。

残された時間がわずかとなっても先行きが見えない状況に経済界などからは、懸念や焦りの声が上がっていますが、両首脳が厳しい局面を打開する道を見いだせるのかは不透明です。

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