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イギリスの情報機関で勤務した経験を基に、数々のスパイ小説を発表し、東西冷戦下のドイツを舞台にした世界的なベストセラー「寒い国から帰ってきたスパイ」で知られるイギリスの小説家、ジョン・ル・カレ氏が亡くなりました。89歳でした。

所属事務所などによりますと、ジョン・ル・カレ氏、本名、デービッド・コーンウェル氏は、1931年にイギリスで生まれ、1960年代には対外情報機関「MI6」で勤務し、当時の西ドイツにあったイギリス大使館を拠点に情報活動を行いました。

その経験を基に、在職中から本名を隠して作家としてデビューし、1963年に発表した東西冷戦下のドイツを舞台にした小説「寒い国から帰ってきたスパイ」が世界的なベストセラーになりました。

情報機関を辞めた後も、次々とスパイ小説を発表し、多くの作品が映画やテレビドラマの原作となりました。

日本では、アフリカを舞台に、イギリスの外交官が製薬会社の陰謀を暴く映画「ナイロビの蜂が2006年に公開されるなど、冷戦後はテロや大企業の不正などをテーマにした作品が人気を誇りました。

所属する事務所によりますと、ル・カレ氏は、12日に亡くなったということです。89歳でした。

イギリスがことし1月にEUを離脱したあと、双方は年内の締結などを期限に自由貿易協定などの交渉を続けてきましたが、イギリスの海域での漁業権などで難航してきました。

交渉決裂のおそれもあった中、イギリスのジョンソン首相とEUのフォンデアライエン委員長は13日、再度、電話会談を行い、交渉の継続を決めました。

会談後、フォンデアライエン委員長は、「およそ1年にわたる交渉で疲れ切っているし、交渉の期限切れを何度も繰り返してきたが、私たちには一層努力する責任がある」などと共同声明を読み上げました。

また、ジョンソン首相は、メディアの取材に対し、依然として立場の隔たりは大きいと強調し、「来年1月から関税が発生する事態に対応できるよう備えなければならない」と主張しました。

交渉が決裂する事態はひとまず回避されましたが、経済界は先行きが不透明な状況に焦りやいらだちを募らせています。

協定の締結の期限は今月31日に迫っていて、締結できなければ、年明けから双方の貿易に関税がかかるなど混乱が起きるおそれもあるだけに今後2週間余りの間に合意できるのかが焦点となります。

イギリスとEUの交渉継続が決まったことについて日本のメーカーも加盟するイギリスの自動車工業会は13日、「われわれは自由貿易協定を切実に求めており、一刻も早く合意を実現してもらわなければならない。合意がなければ自動車業界は壊滅的な打撃を受け、政治の驚くべき失敗となる。そんな事態は避けなければならない」とするコメントを出しました。

自由貿易協定が締結されなければ、年明けからは乗用車に10%の関税がかかることから、業界団体は販売や生産の大幅な落ち込みを招くとしてこれまで繰り返し懸念を表明しています。

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