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イギリスがことし1月にEUを離脱したあと、双方の交渉チームは年内の締結を期限に自由貿易協定の交渉を続けていますが、イギリス海域での漁業権など3つの分野で難航しています。

イギリスのジョンソン首相とEUのフォンデアライエン委員長は、今週にかけて2度、電話会談を行い打開策を探りましたが、溝は埋まらず、今度は9日、ブリュッセルで直接会談すると発表しました。

双方は、意見が隔たっている点を改めて整理したうえで、合意できるかどうか可能性を探る方針です。

これを前に8日、双方は、イギリス議会で審議されているEUとの離脱の取り決めの一部をほごにする法案について、問題となっている条項を削除することで折り合い、交渉の妥結に向けて前向きな動きだという見方も出ています。

双方が合意できれば、EU側は10日からの首脳会議で27の加盟国が合意内容を承認するかどうか判断する見通しです。

ただ、EUの首席交渉官が合意の可能性について悲観的な見方を示したと伝えられるなど、ぎりぎりの攻防が続いていて、交渉が最終局面を迎える中、首脳の直接会談によって打開できるのか注目されます。

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