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イギリスとEUは、イギリスがことし1月にEUを離脱したあと、年内の締結を期限として自由貿易協定などの交渉を続けていますが、イギリス海域での漁業権など3つの分野で難航しています。

イギリスのジョンソン首相とEUのフォンデアライエン委員長は5日に続いて7日、再び電話会談を行い、打開策を探りました。

しかし会談後、双方は「3つの分野での意見の隔たりは依然として残っていて合意の条件は整っていない」とする共同声明を発表し、合意できなかったことを明らかにしました。

そのうえで、数日以内にジョンソン首相とフォンデアライエン委員長がブリュッセルで直接会談し、事態の打開を目指すとしています。

双方が合意した場合でも、EUでは27すべての加盟国による承認が必要となることから、10日から2日間の日程で開かれる首脳会議までに合意できるかが焦点となります。

イギリスでは、アメリカの製薬大手ファイザーとドイツの企業ビオンテックが開発した新型コロナウイルスのワクチンの接種が、日本時間の8日午後、始まりました。

このワクチンは、一定期間、保存するためにはマイナス70度前後の低温での管理が必要で、ロンドンのあるイングランドでは接種は当面、設備の整った50の病院で行われ、80歳以上の高齢者などが優先的に接種を受けることになっています。

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