「人を利用する」一家が皇室と関わりを持つ疑問 「押し通した方が勝ち」という風潮の是非
— デイリー新潮 (@dailyshincho) 2020年12月15日
秋篠宮さまのお誕生日会見では、ついに長女・眞子さまと小室圭さんとの婚姻を受け入れるとご発言。この会見を漫画家・コラムニストの #辛酸なめ子 氏はどう見たかhttps://t.co/smR2mqq5v9
若いお二人の結びつきは強く、自分たちの思いを実現させたい一心で突き進んでいる。一方で周りの人たちは“根負け”してしまったかのように見えます。
父親たるもの娘には弱い。こと長女となればより優しくなる。事実、秋篠宮さまと眞子さまは、一緒に手をつなぎ散歩する写真があるほど仲睦まじかった。関係性が良好だった時は典型的な仲良し親子。そんな長女のお願いとなれば、最終的には聞き入れないといけないという、秋篠宮さまの苦渋の表情が見てとれました。
それほどまでして結婚したいのであれば認めるけど、家同士の付き合いはちょっと遠慮したい。そんな意味合いを込めて「結婚と婚約は別」と、折り合いをつけられたのかなと思います。
また小室さん母子をサポートしてきた佳代さんの元婚約者の男性も、感謝されるどころか、小室さん一家に雇われた弁護士によって追い詰められてきた。
何も悪いことはしていないのに、未だに一定数、元婚約者の男性を攻撃する人たちが世間にはいて、“お前のせいでお二人は結婚できない”とか、“お金が欲しいだけなんだろう”と誹謗中傷される。
去年あたりからは体調を崩していると聞きましたし、住み慣れたマンションや愛車を手放した上、老後の蓄えまでも失った。お気の毒以外の何物でもありません。
そんな状況に心身共に疲れ果ててしまった元婚約者の男性が、「週刊現代」の記事にあるように400万円の返済は求めないと折れることで、「借金問題」は解決。そして眞子さまと圭さんの結婚が実現すれば、ご本人たちは幸せかもしれません。
ただ、今回のように“押し通すほうが勝ち”という風潮が広まれば、世間にとってはあまりよい影響を及ぼさない気がしてなりません。“私”を押し通した生き方でロイヤルファミリーと縁を持つ立場にまで昇りつめる。そんな一家が本当に皇室と関わりをもっていいのか甚だ疑問が残ります。
今のニッポンはコロナで右往左往の状況。月日が経つうちに小室家のやってきた行いも忘れ去られるかもしれませんが、人を利用しても望みのモノを手に入れる生き方を善しとする。そんな世の中にはなって欲しくないと切に思うのです。
#天皇家
神社本庁の“腐敗”をレポート 幹部の不倫騒動、土地ころがし疑惑で有名神社が続々離脱
— デイリー新潮 (@dailyshincho) 2020年12月15日
全国の神社8万近くが加盟する神社本庁が揺れている。土地ころがし疑惑に付随した裁判が長期化する一方、幹部の不倫問題も発覚、更なる波紋を広げつつある。有名神社の離脱も相次ぎ……https://t.co/6N2jpfStSU
こうした神社本庁から、ここ10年ほどで、全国の有力・有名神社が次々と脱退している。氣多(けた)大社(石川県、10年離脱)、梨木(なしのき)神社(京都府、13年離脱)、富岡八幡宮(東京都、17年離脱)、建勲(けんくん)神社(京都府、19年離脱)、金刀比羅宮(ことひらぐう)(香川県、20年離脱)といった、観光地にもなっているような大神社が、続々と神社本庁の傘下から離れているのだ。
大神社の神社本庁脱退は、過去にも例がないわけではない。しかし「ここ10年の離脱続発は明らかに異常事態。神社本庁の求心力が急落している証拠」(あるベテラン神主)との見方がもっぱらだ。
「神社本庁は現在、かつての姿から大きく変わってしまっています」
そう語るのは、横浜市にある瀬戸神社の宮司、佐野和史氏だ。佐野氏は神社本庁の元職員。現在は、全国の神主の中から選ばれて神社本庁の予算や方針を策定する機関である評議員会のメンバーを務めており、神社界の国会議員とでもいうべき立場だ。
そもそも神社本庁とは、戦前の国家神道体制がGHQの神道指令によって1945年12月に解体されたのを受け、何とか神社神道の存続を図るため46年2月に設立された民間の宗教法人組織である。その流れから、神社間の緩やかで互助的な連盟として生まれた経緯があり、全国の各神社を強権的に統括、指導するような性格の組織ではなかった。
「それが戦後60年、70年と経つうちに、いつしか神社本庁それ自体の維持、発展を重視する、権威的な考えが起こり始めた。その目的意識のずれが、いま神社本庁と全国の神社の間に溝をつくっているのではないか」(佐野氏)
そして、
「その流れの端緒となったのは、宇佐神宮(大分県宇佐市)の離脱騒動でした」
と、前出のベテラン神主は指摘する。
社格の高い宇佐神宮の宮司職を代々世襲で勤め続けてきた「社家(しゃけ)」と呼ばれる到津(いとうづ)家の女性が、神社本庁によって宮司継承を阻まれたのは2009年のこと。女性と地元支援者たちは、宇佐神宮を神社本庁から脱退させて女性の宮司継承を実現しようとするが、失敗。その後、神社本庁から総務部長の要職にあった幹部職員の小野崇之氏が宮司として送り込まれてきた。
「その後の宇佐神宮の体制には、地元をかえりみない横暴さが目立ちます」
そう憤るのは、地元で「宇佐神宮を守る会」という団体を設立し、小野現宮司の退任要求運動を展開している久保繁樹氏。元宇佐市議会議員で、市議会議長を務めたこともある地域の有力者だ。
久保氏によると、到津家が宇佐神宮と切り離されて以降、宇佐神宮の境内を走っていた地域住民の生活道路に自動車が入れなくなったり、宇佐神宮側が新たに自前の有料駐車場を設けたために参拝者の動線が変わり、地元商店街の売り上げが落ちたりするなどの問題が発生しているのだという。
「特に駐車場の件では宇佐神宮側から、『商店街より宇佐神宮のほうが昔からあるんだから、誰に許可を取る必要もない』などといった言葉が飛び出した。今まで地域が宇佐神宮に甘えていたと言われれば、そうかもしれない。しかし、われわれは宇佐神宮とは共存共栄のつもりでいました。それがいま地元に何の相談もなく、一方的にいろいろな物事が決まっていく。あまりに中央目線で、地域と向き合う姿勢がないように感じています」(久保氏)
宇佐神宮に取材を申し込むと、代理人の弁護士から「久保氏の言うような事実はない」といった趣旨の回答があり、主張は真っ向から対立する。ただ久保氏は地域から、小野現宮司退任を要求する署名を3千筆近く集めており、地元に深刻な亀裂が生じていることは事実だ。
この宇佐神宮の問題は全国の神社に大きな憂慮を抱かせたのだという。
「つまり神社本庁が全国の神社を家来のように扱い、強権的に統制しようとする態度が見え始めた。それで本庁に乗っ取られてはたまらないと、特に一部の大神社が脱退を考えるようになった」(前出のベテラン神主)
神社本庁はこの状況に関し、「(離脱している神社の)それぞれの離脱理由については分かりかねます」(広報国際課)と答えるだけだ。しかし少なくない関係者は“神社本庁強権化の象徴”として、事務方トップ、田中恆清総長(京都・石清水八幡宮宮司)の名を挙げる。総長就任は2010年。神社本庁の総長職は、前述の評議員会で選ばれる理事の中から選任されるが、最長で2期6年を務めて引退というのが通例のところ、現在前例のない4期目に突入、“史上最長政権”のトップとして君臨している。そして確かに有名神社の相次ぐ離脱は、田中氏の総長就任後に発生した流れなのだ。
今年6月、そんな田中氏が現役の神社宮司らに刑事告発されるという事件が起こった。告発の中心となったのは愛知県清須市にある日吉(ひよし)神社の宮司、三輪隆裕氏。理由は前述の土地ころがし問題によって、神社本庁の資産に損害を与えた背任行為を問うというものであった。この告発は9月、不起訴とされたが、今なお「神社本庁の民主化・正常化」を訴えて署名集めの運動などを展開する三輪氏はこう語る。
「あまりに長期化した神社本庁・田中体制は、明らかに腐敗しています。神社本庁は今や全国の神社をサポートするどころか、抑圧するかのような組織になってしまっている」
そのような状況を生んだ背景のひとつとして三輪氏が指摘するのは、「安倍政権への度が過ぎる迎合、忖度」である。奇しくも神社本庁・田中体制の確立とほぼ同時期の2012年に成立したのが、憲政史上最長の内閣として今年9月まで続いた安倍晋三政権だった。以後、神社本庁は各方面から「日本最大の安倍応援団」と呼ばれてきた。
実際、田中総長は保守系市民団体・日本会議の副会長。憲法改正にも賛成で、神社の境内で改憲賛成の署名集めが行われていたことなどは、一部で問題視された。また神社本庁の関係団体である神道政治連盟国会議員懇談会の会長は、ほかならぬ安倍前首相である。
もちろん、神道とは天皇を祭祀王としていただく宗教で、また神社本庁は戦後のGHQの宗教政策に翻弄される形で生まれたという経緯もあり、基本的に保守的だ。改憲への賛成姿勢も、今に始まったことではない。
「2012年からの安倍政権で、田中総長たちは『これで本当に日本国憲法が変わるかもしれない』と思ったのでしょう。それで田中総長は政治運動に突っ走った。そこから神社本庁は強権的で異論を排除する、全体主義のおかしな組織になっていったのではないでしょうか」(三輪氏)
三輪氏の見方を、前出の元神社本庁職員も追認する。
「田中総長はもともと実務家タイプでした。しかし第2次安倍政権の成立以降、どんどん保守に引っ張られていった印象がある。また近年、神道政治連盟の活動など、自民党の政治家と一緒になって何かやることばかりが神社本庁内部で評価され、神社や神道の未来をどう考えるんだといった議論が軽視されてきたきらいがあります」
瀬戸内海に浮かぶ広島県・因島(いんのしま)に、因島石切(いしきり)神社という神社がある。いや、あった。現在、神社の壁には、今年3月の役員会で宗教法人として任意解散の決議をしたとの「公告」が張り出されている。すでに神社に人気(ひとけ)はなく、神社入口の鳥居も、拝殿前の狛犬も撤去されている。
「見ての通りの過疎の島で、後継者がいない。江戸時代の囲碁の強豪、本因坊秀策(しゅうさく)の生誕地に建っている“囲碁の神社”で、島外からの観光客もよく訪れる神社だったんですが」(ある島民)
この因島石切神社は、元から神社本庁には加盟していなかった神社だ。広島県内在住のある神主は語る。
「神社本庁に入っていれば、ほかの神社から神主が助けに来たり、運営に関して相談に乗ってくれたりして、つぶれることはなかったかもしれない」
その意味では「神社本庁は神社界に必要な組織であり、『なくしてしまえ』とまでは思わない」と、先の三輪氏。問題は「今の体制が、あまりに強権的になり、腐敗の温床になっていること」(同)なのだ。
現在日本中で進行する過疎化は、地方の中小神社の経営を深刻に脅かしている。「20~30年後には、全国の神社は半分くらいになっている」と語る神主もおり、「本来、神社本庁が“政治ごっこ”にかまけている暇はないはず」(三輪氏)なのだ。
また前出の佐野氏は、「今の体制に問題があるならあるで、『では私が次のリーダーをやります』と手を挙げる人が現れるわけでもなく、長期化した体制に皆が忖度していたような実態もあった。いま必要なのは、神社とは、神道とは何か、将来どうなっていくのかを、多くの人が率直に議論すること」と言い、実際に全国の神主たちに議論を呼びかけている。しかし、こうした三輪氏、佐野氏らの活動に関する見解を神社本庁に問うても、「個々人の一行為・見解であり、特にお答えすることはございません」(広報国際課)と黙殺である。
安倍政権なき後の安倍応援団は、今後真っ当な“神の道”へ回帰できるのだろうか。
明治神宮 ―グノーシス主義展開とは?【IISIA Couch-Potato #11】
#グノーシス主義的転回