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「売れています!」(至誠堂書店)

 論文式との関係では、伊藤さんの合格体験記で「私の前には条文があるではないか。学者も最初は条文から学説を展開しているのだ。」と書かれていたことを念頭に置いて、条文を眺めては、そこから、基本書に書かれていることを思い出すという作業を繰り返した。逆に基本書を読むときには、どの条文を根拠としているのか、どの文言を解釈しようとしているのかに注意を払うようにした。というのは、試験では六法を使えるわけだから、そこから、思い出せるようにすることが有効だからだ。
 また、試験合格を目標としているのであれば、そのために大切な部分に着目して、基本書を読む必要がある。そうだとすれば、過去問を頭に置きながら、基本書を読んでみることによって、メリハリのついた読み方が可能になる。

 精神面だが、これは試験で非常に大切だと思う。私は幼いころからのクリスチャンで、神の存在を信じている。そこで「万事は益となる」ことを信じて努力をつづけることができた。私の長所を強いてあげれば、粘り強く、あきらめない点だと思うが、その背景には、このような考え方があると思う。
司法試験にも神様のおかげで合格できたと私は思うが、神の存在を信じない立場からも「万事は益となる」と考える姿勢は評価できると思う。その点で私は聖書を読み、お祈りすることは良いと思う。
 また、私は元気がでるような本を読むようにしていた。D・カーネギー『道は開ける』、R・シューラー『あなたは思いどおりの人になれる』などは良く読んだ。

 試験のレベルを知り、試験の傾向を分析する。自分の実力を把握し、弱点をなくす。そして、知識をいかにしてアウトプットするかを学ぶことが重要である。これは人から口で教えてもらうものではなく、練習を通して会得するもののように思える。そして、練習のときにも本番と同様全力を尽くすことこそが、努力を結果に結びつける秘訣なのではないかと思う。

 大学教員となり、また、公認会計士試験や司法試験の試験委員をさせていただいて、感じたことは、要求されている水準はけっこう低いということです(基本的なことを、きちんと書ければ、それなりの得点は可能なのですが、残念なことに、どこか大きな弱点があるとか、知識がバラバラで首尾一貫していないという欠点がしばしば見られました)。細かいポイントを捨ててでも、重要な部分さえ、書ければ、合格点がつくものです。
 また、アウトプットは私を含めて、多くの人にとって、練習を要するものなのではないかと思います。小学生時代は、文章を書くのは苦手で、たとえば、宿題の日記は、ほぼ毎日、「今日は○○君と××をして面白かったです。」という1,2行しか書けませんでしたし、作文・読書感想文は母にいつも書いてもらって、それを、朝、原稿用紙に書き写して、提出していました。しかし、中学校は全寮制の学校に行くことになり、母の助けを借りることができなくなりました。そこで、仕方がなく、母がどのように書いてくれていたかを必死で思い出して、自分で書くことを続けたら、文章を書くことがいつの間にか苦にならなくなりました。これは、試験の答案などについてもあてはまると思います。

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