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私はずっとそんなことを考えて受験生をやっていました。私は1浪して千葉大学の医学部に入学しましたが、「それでも東京大学医学部にいきたい!」と再び受験勉強を開始。結果的には6浪し、昨年、東京大学理科三類になんとか合格することができた者です。

そのような経験をしたことから、自分の勉強を見直し、東大生たちがどう勉強しているのかを知りたいと考え、100人以上の東大生のノートを独自調査しました。

東大生のノートは思考の型になっています。後から見返すだけでなく、そのノートを取ること自体が記憶の定着や思考の整理につながる。つまり自分の思考が整理されて、新しいものが見えてくることがあるわけです。

試験においてどこが出題されるポイントなのかを考えながらノートを作り、後からも解けるかどうかを確認しながら勉強することができるというわけです。

暗記ノートを作っている人もいました。

問題をコピーしてそのまま上部に貼り、その解答を書いていきます。そのうえで、一番下にはその問題から学べるポイントをいくつか整理して書いていくのです。問題を想定してノートを作りつつ、自分で自分に対して授業をするかのように整理することができる、ということです。

「試験ではこう問われるのではないか」「あとから使えるように勉強しなければならない」という意識を持って、アウトプットできるようにインプットをする。

また、「アウトプット」というのは試験だけでなく、関連性を意識して忘れないようにする、ということも含まれています。

これは東大生がよくノートで使っている、「メモリーツリー」という考え方です。ノートの中心にテーマとなるワードを書き、そのまわりに、テーマと関連する情報をいくつか記入し、線でつないでいきます。記入した情報に関係する情報を、そのまわりに記入して線でつないでいき、関連性がわかるようにノートを取ることができれば完成、というものです。

ノートを取りながら、関連性を整理していくことができ、効率的に学習できるということです。

これは縦軸に年号や年代、横軸に場所や国を書くことで、その年号でお互いの国や勢力がどのように影響しあっていたのかを整理するノートです。

世界史や日本史で有効なノートであり、このノートを作れば一発でさまざまな国々の関係性を整理することができます。これも、「関連性」を知ることで「アウトプット」を容易にするノートだといえるでしょう。

私たちはよく「インプットしないとアウトプットできない」と考えがちです。知識量がないからテストで点が取れないとか、理解力がないから頭が悪いとか、そういうことを考えてしまいがちです。

ですが、知識があってもそれを応用してアウトプットする能力がないというケースは、よくあることなのです。試験が想定できていなかったり、関連性を覚えていないからすぐに忘れてしまったり。だからこそ、必要なのは「アウトプットを想定したノート作り」なんです。

「後でその知識を使うタイミングが来る」

「その知識をイチから再現しなければならないタイミングが来る」

そういう意識を持ってノートを取ることで、「アウトプット」できるようになる。それが、東大生のノートに共通した特徴なのです。

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