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ロシアの新型コロナウイルスの感染者数は去年の年末以降、減少傾向が続いていましたが、今月に入って再び増加に転じ、12日に確認された新たな感染者数はことし2月以来4か月ぶりに1万3000人を超えました。

感染者数が最も多いモスクワのソビャーニン市長は12日、声明を発表し「夏の観光シーズンが始まり、国内の観光客や市民の動きが活発化している」と危機感を示しました。

そのうえで感染の抑え込みに向け、今月15日から19日までの5日間、市内のほとんどの民間企業を休業とし社員は有給休暇扱いとするほか、12日から20日までの9日間は、飲食店の営業時間を午後11時までに制限するといった緊急の措置を発表しました。

ロシア政府はこれまでに「スプートニクV」など4種類の新型コロナワクチンを承認していますが、国民の間では安全性への懸念が根強いことなどから接種率は12%にとどまっていて、ソビャーニン市長は今回の休業期間中にワクチンを接種するよう市民に呼びかけています。

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