日ロ首脳電話会談 新型コロナ早期収束へ緊密連携・協力で一致 #nhk_news https://t.co/5pfMxea2EO
— NHKニュース (@nhk_news) 2020年5月7日
安倍総理大臣とロシアのプーチン大統領による電話会談は、日本時間の午後5時半ごろから、およそ30分間行われました。
会談で両首脳は、世界的に拡大している新型コロナウイルス感染症に対応するため、日ロ両国の合弁企業が検査キットの製造・販売事業に取り組むなど、具体的な協力が進んでいることを歓迎し、引き続き緊密に連携し、感染の早期収束への協力を確認しました。
また両首脳は、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客の保護などの取り組みに言及し、双方の国民の保護に向けて協力していくことも確認しました。
さらに、平和条約交渉や、北方四島での共同経済活動などをしっかり進め、次の首脳会談の実現に向けて、外交ルートを通じて調整を進めていくことで一致しました。
安倍総理大臣とプーチン大統領による首脳会談は、今月9日にロシアで行われる予定だった、ナチス・ドイツに対する戦勝記念75年の大規模な祝賀行事に合わせて調整されていましたが、感染拡大で行事が延期となり、調整の結果、電話会談が行われることになりました。
ロシア大統領府も7日、プーチン大統領が安倍総理大臣と電話会談を行ったことを明らかにしました。
大統領府の発表によりますと、電話会談は日本側の提案で行われたということです。
ロシアでは、今月9日が第2次世界大戦でナチス・ドイツに勝利して75年の節目となる戦勝記念日となることから、会談の中で安倍総理大臣はプーチン大統領に祝意を伝えたとしています。
そして両首脳は、新型コロナウイルスの感染拡大を抑え込むため、それぞれがとっている対策について説明し、医薬品の共同開発を含む保健分野における専門機関どうしの連携を拡大する計画について話し合ったということです。
また、経済分野を含めた両国の協力に関する重要な課題も取り上げ、さまざまなレベルで対話を続けることで合意したとしています。
一方、ロシア側の発表では、北方領土問題を含む平和条約交渉について意見を交わしたのかについては触れていません。
新型コロナウイルスの感染者が国内で急増する中、プーチン大統領は日本を含む各国との連携の必要性をたびたび強調していて、今回の電話会談もこうした点を重視したとみられます。
#日露
ロシア 感染者数が独仏上回り世界で5番目に 外出制限は延長 #nhk_news https://t.co/yz3QLR2UTs
— NHKニュース (@nhk_news) 2020年5月7日
ロシアでは、6日から7日にかけて新たに1万1000人の感染が確認され、感染者の数は17万人を超えて、ドイツやフランスを上回り、世界で5番目に多くなりました。
プーチン大統領は7日、運輸担当の閣僚や国営企業の代表とテレビ会議を行い、国境の閉鎖や外出制限によって輸送量が減少し、先月の旅客輸送が前の年の同じ月に比べて7割以上減ったことなどについて報告を受けました。
そのうえでプーチン大統領は、損失を補うため政府の予算を割り当てることを改めて約束しました。
一方、これまでに感染者の数が9万人を超え、ロシアで最も感染拡大が深刻な、首都モスクワのソビャーニン市長は、今月11日が期限となっている外出制限の措置を少なくとも今月末まで延長すると発表しました。
ロシアは、3月下旬の段階で空と陸の国境を閉鎖し、外出制限や休業措置といった対策をとったものの、感染拡大に歯止めがかからず、国民の間ではプーチン政権に対する不満の声が広がっています。
【特派員発】反政権強める「プーチンの子供たち」 小野田雄一https://t.co/p0qfogImAq
— 産経ニュース (@Sankei_news) 2020年5月8日
→プーチン体制下で育ったロシアの若者層に反政権機運が高まっている
→拘束リスクも顧みずに反政権デモに参加し、社会の変革を要求
→プーチン大統領の“功績”の未体験、インターネットの発達も背景に