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アメリカ軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は21日、国防総省で記者会見し、アフガニスタン情勢について、反政府武装勢力タリバンがこの数か月で支配地域を拡大し、国内のおよそ420の地区の半数を超える210余りを支配しているという見方を示しました。

そのうえで「戦略的な勢いはタリバンにあるように見える」と述べました。

そして今後の情勢についてミリー議長は「和平交渉で成果が出る可能性やタリバンアフガニスタンを完全に支配する可能性などあらゆるシナリオが考えられる」と述べ、事態を注視する考えを示しました。

バイデン大統領は今月8日、アフガニスタンからの軍の撤退を来月末までに完了させると発表した際に、現地のアフガニスタン政府軍には十分に力が備わっていると強調していました。

しかし、今回のミリー議長の発言は、タリバンが優位に立っていることを事実上認める形となっていて、アメリカ軍の撤退を受けて情勢がさらに不安定化することが懸念されます。

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