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予選のタイムは38秒16と決勝に進出した8チームの中で最も遅かった日本。前夜、チームを率いる土江寛裕コーチは選手村の部屋に選手を集め、決勝のレースに向けてバトンパスで攻めることと、個々の走力を上げることの2つを掲げました。

【目標タイム:37秒50】

アメリカが予選で敗退したことを踏まえ、あえて日本記録より100分の7秒遅いタイムを金メダルへの指標としました。

土江コーチは、決勝がいちばん外側の9レーンだったことにも勝機を見いだしていました。
スタートが得意な多田選手が飛び出し、3走の桐生選手までにリードを奪うことで内側のレーンの国々にプレッシャーをかけ、そのまま逃げきるというレースプランを描いていたのです。

そのプランどおり、1走を務めた多田選手はスタートダッシュを決め、金メダルを獲得した1つ内側のレーンのイタリアを引き離しながら山縣選手とのバトンパスを迎えました。

山縣選手は予選よりおよそ20センチ距離を広げてスタート。
しかし、30メートルある受け渡し区間の中でバトンをつなぐことはできませんでした。

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