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碁聖」と「天元」のタイトルを持つ一力遼二冠(24)に井山裕太三冠(32)が挑む碁聖戦五番勝負は、ここまで2勝2敗と互いに譲らず、決着は最終局にもつれ込みました。

第5局は29日、東京の日本棋院で行われ、午後6時15分、180手までで井山三冠が一力二冠を投了に追い込みました。

井山さんは碁聖のタイトルを奪い、囲碁の七大タイトルの棋聖」、「名人」、「本因坊と合わせて四冠となりました。

一力さんは仙台市に本社がある「河北新報社」でも働く異色の棋士で、去年、「碁聖」と「天元」のタイトルを獲得しましたが、今回、「碁聖」を失いました。

対局のあと井山さんは「ここ最近、なかなかよい結果を残せていなかったので、とてもうれしい。ある程度、追い込まれたときの心の持ちようは、以前よりうまくなってきたかと思う」と話しました。

一力さんは「精いっぱいやった結果なのでしかたがない。来年、戻ってこられるよう頑張りたい」と話していました。

四冠を決めた対局のあと記者会見に臨んだ井山裕太さん(32)は「ここ最近、なかなか結果を出せていなかったが、勝った3局は、まずまず満足のいく内容にできたかと思う」と振り返りました。

また、対戦相手の一力遼さん(24)について「特に去年あたりから安定した勝ちっぷりがすさまじく、思い切ってぶつかろうという気持ちで臨んだ。一力さんのレベルの高さ、精度の高さも感じた」と話しました。

一方、自分よりも若い世代との対戦が多くなっていることについては「先に追い込まれる展開、厳しい内容が続いているが、そういった状況でも自分がベストを尽くしていればチャンスがあることを証明できたと思う。ひとつ、手応えを感じている」としたうえで、かつて将棋の羽生善治九段から、もう1敗も許されないような「角番が続く状況も経験してほいたほうがいいですよ」と声をかけられたことについて触れ、「いろんな経験の中で得るものがある。大変ではあるが、少しずつ成長している面もあると思う。自分自身、まだまだやれるということを証明していきたい」と話し、次の対局を見据えていました。

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