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170か国以上が加盟するIAEA国際原子力機関の年次総会が20日からオーストリアの首都ウィーンで始まり、イランが核開発を加速させる中、グロッシ事務局長は冒頭、イランに対して核施設への査察の協力などを求めました。

このあと、イランのライシ政権のエスラミ原子力庁長官が演説し、核開発の強化はアメリカが一方的に制裁を科してきた結果だとして「今こそアメリカが誤った政策を改める時だ」と訴えました。

演説のあと、エスラミ長官はNHKの取材に応じアメリカ側が核合意の義務を放棄している。アメリカが速やかにすべての制裁を解除し、核合意に復帰するべきだ」アメリカを非難しました。

そのうえで「イランはアメリカの行動に応じてひとつずつ対応していく」と述べ、中断している協議の再開に向け、まずはアメリカが行動すべきだとけん制しました。

核合意の立て直しに向けたアメリカとイランとの間接協議は、制裁を解除する範囲などをめぐって溝が埋まらず、イランのライシ政権のもとで、いつ協議が再開されるのかが焦点となっています。

モハンマド・エスラミ氏は8月、イランの保守強硬派のライシ政権で副大統領を兼任する原子力庁長官に就任しました。

イランのメディアによりますと、エスラミ氏は、アメリカの大学で土木工学の学士号と修士号を取得しました。

その後、強硬派のアフマディネジャド政権のもと、国防に関わる研究機関のトップを務め、2008年にはイランの核開発に関わっている人物として、国連の制裁対象にされました。

続いて穏健派のロウハニ政権では、閣僚として道路交通・都市開発相を務めました。

長年にわたってイランの強硬派と穏健派の双方の政権で要職に起用されてきたエスラミ氏が、ライシ政権の核開発の責任者としてどのような姿勢を見せるのか、注目されています。

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