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FBIが27日に発表した去年の犯罪統計によりますと、全米で起きた殺人は推計2万1570件で、1万6669件だった前の年に比べて4901件、率にして29.4%の増加となりました。

複数のアメリカメディアによりますと、これは1960年代に統計を取り始めて以来、最大の増加率だということです。

このうち銃が使われた割合はおよそ77%と、5年前から9ポイント余り増加しています。

アメリカでは去年、銃の購入が急増していて、ニューヨーク・タイムズなどは新型コロナウイルスの感染拡大による社会不安を背景に、銃を持つ人が増えたことが殺人の増加につながったのではないかという専門家の見方を伝えています。

FBIの犯罪統計は全米の捜査機関からの報告をもとに集計されますが、1万8000余りの機関のうちデータを提出していない機関も2000以上あることから、実際の件数はさらに多い可能性もあります。

ニューヨーク州では、州内の病院や高齢者施設で働く医療従事者や職員などに対し、27日までに新型コロナウイルスのワクチンを少なくとも1回は接種するよう義務づけています。

地元メディアは、州内の医療従事者およそ45万人のうち、1回も接種を受けていない人、数千人が、28日以降解雇されるおそれがあると伝えています。

ニューヨーク州のホークル知事は27日、記者会見し「私の1番の仕事は人々の安全を守ることです。まだ接種していない人たちはどうか正しいことをしてください」と述べ、接種を強く促しました。

そのうえで、州内の病院などが人手不足になる事態に備え、医療の訓練を受けた州兵の動員や退職した医師や看護師の再雇用を検討していると明らかにしました。

アメリカでは、公務員や企業の従業員などにワクチン接種を義務づける動きがある一方、個人の自由の制約だなどとして反対する意見も根強く議論が続いています。

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