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自民党の岸田総裁は、4日に召集される臨時国会で行われる衆参両院の本会議での総理大臣指名選挙を経て、第100代の総理大臣に就任する運びで、就任後直ちに新しい内閣を発足させることにしています。

これを前に岸田氏は、4日夕方、自民党本部に入り、官房長官に内定している松野博一氏らと協議し、閣僚の顔ぶれを固めました。

このうち、麻生副総理兼財務大臣の後任となる財務大臣には、麻生派のベテラン、鈴木俊一氏を起用する意向を固めました。

また、新型コロナウイルス対策を担当する閣僚としては、厚生労働大臣に無派閥の後藤茂之氏、経済再生担当大臣に麻生派山際大志郎氏、ワクチン接種を担当する大臣に岸田派の堀内詔子氏を起用する方針です。

堀内氏は、オリンピック・パラリンピック担当大臣も兼務する見通しです。

一方、総裁選挙で争った無派閥の野田聖子氏は、少子化・地方創生担当大臣に起用する意向を固めました。

野田氏はこども庁や女性活躍なども担当する見通しです。

さらに、新たに設ける経済安全保障の担当大臣には二階派で当選3回の小林鷹之氏をあてる方針です。

このほか、総務大臣に岸田派の金子恭之氏、法務大臣に無派閥の古川禎久氏、文部科学大臣参議院議員細田派の末松信介氏、農林水産大臣参議院議員で岸田派の金子原二郎氏、国土交通大臣公明党の斉藤鉄夫氏、環境大臣二階派の山口壯氏、復興大臣に竹下派西銘恒三郎氏。

西銘氏は沖縄・北方担当大臣も兼務します。

国家公安委員長に、参議院議員竹下派二之湯智氏、万博担当大臣に竹下派若宮健嗣氏、デジタル大臣に麻生派牧島かれん氏を起用する意向も固めました。

一方、萩生田文部科学大臣は、経済産業大臣にポストを変えて起用するほか、茂木外務大臣と岸防衛大臣はそれぞれ再任する意向です。

20人のうち13人が初めての入閣となります。

これは、東京都議会に31議席を持つ地域政党都民ファーストの会」の荒木千陽代表が3日、都内で開いた記者会見で明らかにしました。

それによりますと、国政進出に向けて新たに「ファーストの会」を立ち上げ、荒木氏が代表を務めます。

次の衆議院選挙では、25ある都内の選挙区を中心に候補者の擁立を目指し今後、公募を行うということです。

荒木氏は「都政だけでは完結できず、都民の声がなかなか国政に届かないというもどかしい思いを幾度となく繰り返してきた。国の将来に責任を持つ改革を国政の場でも進めたい」と述べました。

また、荒木氏は、ほかの政党などとの連携について「私たちから具体的な要請は現在していない。政党に限らず、個人個人の皆さんともこれから協議したい」と述べました。

地域政党都民ファーストの会」の特別顧問を務める東京都の小池知事は、次の衆議院選挙に立候補しない意向を示していますが、荒木氏は「私たちからも立候補の要請はしていない。小池知事と相談しながら、さまざまな連携をさせていただきたい」と述べました。

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