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「安倍前総理が押し込もうとしていたのは、『高市幹事長』『萩生田官房長官』です。高市陣営を全面支援したことで、憲法改正などに消極的な菅政権下で離れた保守層の引き戻しに成功。だから、衆院選に向けた『党の顔』は高市氏がふさわしいとの理由です。岸田新総裁が選出された直後から細田派幹部に“アベフォン”をかけまくり、高市氏を幹事長に推薦するよう求めたそうですが、高市氏は町村派(現細田派)を飛び出した人。幹部は〈なんで、高市氏をやらなきゃならんのだ〉〈安倍前総理は派閥を離れた立場なのに〉と不満タラタラだった」(自民党関係者)

 一方、安倍氏最側近の萩生田の官房長官就任は「新聞辞令」。「既成事実化を狙った安倍前総理サイドが積極リークしていた」(キー局記者)という。起用が決まった松野氏は、政調会長時代の岸田氏に会長代理として仕えた仲だ。

「さすがの岸田総裁も安倍前総理の要望丸のみは拒んだようです。落としどころが甘利幹事長で、麻生新副総裁の手前、安倍前総理も不満をのみ込むしかない」(前出の自民党関係者)

公明党の山口代表は、北海道岩見沢市で記者団に対し、衆議院選挙の時期について「これから政府・与党として経済対策や感染症の対応策を明確に打ち出していく必要がある。衆議院選挙は年内の奥にずれ込まないよう時間を計ったうえで最終的なタイミングを決定すべきだ」と指摘しました。

そのうえで、4日に召集される臨時国会について「予算委員会で具体を論ずるよりも、所信表明演説と代表質問で各党の主張が出そろう。これを有権者に見比べてもらい、政権を選択していただくということで解散すべきだ」と述べ、新しい総理大臣による所信表明演説と代表質問が終われば、衆議院を解散すべきだという認識を示しました。

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