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パキスタンでは、経済政策の失敗の責任などを追及されていたカーン前首相の不信任案が10日に議会下院で可決され、カーン氏は失職しました。

これを受けて11日、新しい首相を選出する審議が議会下院で開かれましたが、カーン氏が党首を務める「パキスタン正義運動」の議員全員が辞職を宣言して退場しました。

その後、残った議員で投票が行われ「パキスタンイスラム教徒連盟シャリフ派」の党首、シャバズ・シャリフ氏が首相に選ばれ、宣誓式を経て就任しました。

シャリフ首相は東部ラホール生まれの70歳。

3度にわたって首相を務めたナワズ・シャリフ氏の弟で、パンジャブ州のトップから下院議員になりました。

外交面では、パキスタンは軍が政治に強い影響力を持っていることから、中国やアフガニスタンタリバン暫定政権寄りの政策が変わることはないとみられ、カーン政権時代に冷えきったアメリカとの関係の再構築が優先課題となります。

ただ、内政面では失職を不服とするカーン氏が支持者に抗議の意志を示すデモを各地で行うよう求めていて、今後、衝突などの事態による治安の悪化が懸念されます。

スリランカでは、コロナ禍で外国人観光客が激減し外貨が不足したことや、通貨の値下がりによって、急激なインフレが起きるなど経済の混乱が深まっています。

こうした中でスリランカ財務省は、12日、公的債務の一部について、返済を停止すると発表しました。

IMFに対し、経済回復に向けた計画の策定と、資金支援を求めていることを明らかにしたうえで、債務の返済停止は協議がまとまるまでの一時的な措置としています。

また「財政のさらなる悪化を防ぐための最後の手段」だとしていて、債権者に対し、今後、返済条件の見直しなどを求めるものとみられます。

スリランカをめぐっては、大手格付け各社が去年以降、国債の信用度を示す格付けを相次いで引き下げ、デフォルト=債務不履行に陥る可能性を指摘しています。

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