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パキスタンでは、先月カーン首相の経済政策の失敗の責任などを追及していた野党連合が議会下院に首相の不信任案を提出しましたが却下され、野党側が憲法違反にあたるとして最高裁判所に提訴しました。

最高裁判所は7日与野党双方の主張を聞き取った結果、不信任案の却下は憲法違反であり下院で採決を行うよう求める判断を示し、10日採決が行われました。

その結果、与党の一部が造反して不信任案は可決され、カーン首相の退陣が確定しました。

地元メディアによりますとパキスタンで首相の不信任案が可決されるのは初めてです。

近く新しい首相が選ばれる見通しですが、パキスタンでは軍が政治に強い影響力を持っていることから、政権が交代しても中国やアフガニスタンタリバン暫定政権寄りの政策が変わることはないと見られていて、新政権はカーン政権時代に冷えきったアメリカとの関係をどう再構築していくかが課題となります。

スリランカでは、外貨不足などによって急激なインフレが起きているのに加えて、ガソリンや軽油といった燃料や病院の薬が不足し、電気も1日に合計で最大13時間止まるなど生活に深刻な影響が出て、人々の不満が高まっています。

こうした中、9日最大都市コロンボでは、抗議活動のために人々が中心部に集まり、AP通信は数千人が参加したと伝えています。

通り沿いには若者から高齢者まで幅広い年齢層の男女が集まり、経済危機は政府の責任だとして、ラジャパクサ大統領の辞任を求めるプラカードや国旗を掲げて、少なくとも6時間以上にわたり抗議の声を上げました。

会社員の娘と参加した女性は「今はガスも電気もありません。大統領には退陣してほしい」と話していました。

またデモに初めて参加したという39歳の男性は「自分たちの声を届ける方法はこれしかないので来ました。もう家でじっとしてはいられません。政府がどうすることもできないのであれば、できる人に任せるべきだ」と話していました。

スリランカでは先月31日、大統領の自宅近くでデモ隊と警察が衝突し、一時、全土に非常事態宣言が出るなど混乱が続いています。

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