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新型コロナウイルス対策として、アメリカのCDC=疾病対策センターが公共交通機関でのマスクの着用を義務化していることについて、フロリダ州の連邦地方裁判所は18日、違法と判断しました。

これを受けてTSA=運輸保安局が着用義務を解除したところ、アメリカの主要な航空会社や鉄道などが相次いでマスク着用を求めることをやめ、ソーシャルメディア上では旅客機の機内で乗客がマスクを外す映像などが投稿されています。

これに対し、ホワイトハウスのサキ報道官は19日、記者団に「公衆衛生に関する判断は裁判所ではなく、専門家によってなされるべきだ」と述べ、引き続き着用を呼びかけるとともに、控訴するかどうか司法省が検討していることを明らかにしました。

首都ワシントンの鉄道の拠点、ユニオン駅の利用客からは「健康を守る簡単な手段なのになぜ解除するのか」といった解除に反対の声が聞かれた一方、「解除されてうれしい。ようやく息ができる気がする」といった声も聞かれるなど市民の間でも賛否が分かれています。

中間選挙の鍵を握ると言われるペンシルベニア州の上院予備選を前に、トランプ前大統領のアジェンダを引き継ぐ共和党候補者にゴールドマン・サックス・グループの幹部からの寄付が相次いでいる。

  「米国ファーストの保守派」を自負するデービッド・マコーミック氏に、個人としての上限額で支援したゴールドマンの幹部は60人を超えた。同氏は世界最大のヘッジファンド、ブリッジウォーター・アソシエーツの元最高経営責任者(CEO)。妻のディナ・パウエル・マコーミック氏はゴールドマンのパートナーでもある。

  マコーミック候補の選挙運動には、かつてトランプ氏を顧問として支えたスティーブン・ミラー氏やホープ・ヒックス氏といった側近が参加している。選対チームはメキシコ国境地域に赴き、違法移民に対する憤りぶりを演出。米プロフットボールリーグ、NFLスーパーボウル放送時には、バイデン大統領を侮辱する意味を隠したスローガン「レッツ・ゴー・ブランドン」を連呼するテレビ広告を展開した。マコーミック候補の支持者には、ゴールドマンのデービッド・ソロモンCEOやジョン・ウォルドロン社長、投資銀行部門の共同責任者ダン・ディーズ氏が含まれる。

  届け出によれば、ゴールドマンの従業員が寄付した額は合計で22万ドル(約2800万円)を超えた。寄付金は選挙当たり2900ドルが上限とされている。

  現在の上院は民主・共和が同数できっ抗しており、11月の選挙次第でどちらの党が過半数を制するかが決まる。ペンシルベニア州予備選は5月17日に開かれる。共和党の中では依然、トランプ氏の人気が最も高く、全米各州の予備選は同氏の影響力と党内の求心力を判断するリトマス試験紙の役割も担う。

原題:Goldman CEO Leads Firm’s Flood of Cash to MAGA-Fueled Senate Run(抜粋)

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