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5年ぶりの保守政権を発足させたユン・ソンニョル大統領は10日の就任演説で国内政策について、貧富の拡大など社会の二極化が韓国の発展を妨げているとして、科学技術の進展をもとに成長を急ぐことが重要だと強調しました。

10日は就任式に出席した外国の要人らと相次いで会談し、このうち日本の林外務大臣との会談では早い時期に岸田総理大臣と会談したい考えを示すなど、ムン・ジェイン文在寅)政権の間に冷え込んだ日本との関係改善に意欲を見せました。

ただ、戦後最悪とも言われる日韓関係では、韓国国内で厳しい反日感情が残る中、太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題や慰安婦問題をはじめ懸案が山積しています。

ことし3月の大統領選挙で革新系の候補に得票率でわずか0.73ポイントの差で勝利したユン大統領は、就任までの間、閣僚の任命などをめぐって国会で議席の6割を占める革新系野党からすでに強い反発を受けています。

少数与党となるユン政権としては政策を着実に進めるには野党とどう向き合うかが問われることになり、難しいかじ取りを迫られそうです。

また、来月1日には、全国の主要都市の市長と9つある道の知事などを決める統一地方選挙を控えていて、ユン大統領ははやくも政策運営に対する有権者からの評価を受けることになります。

ユン・ソンニョル大統領は10日、就任式に出席した各国の要人と相次いで会談し、このうち中国とは、王岐山国家副主席と会談しました。

習近平国家主席の特別代表として出席した王副主席は過去の韓国大統領の就任式に出席した中国要人のなかで最高位で、国営の新華社通信によりますと王副主席は「中国と韓国は友好的な隣国であり、重要なパートナーだ。両国の戦略的パートナーシップを、さらに高い水準に引き上げていくことを望んでいる」と述べ、関係強化に期待を示しました。

一方、韓国側の発表によりますと王副主席は「習主席はユン大統領の中国訪問を歓迎し、招待する」と述べて中国訪問を呼びかけたということで、韓国メディアは、ユン大統領の就任をきっかけにアメリカと韓国の関係強化が加速することをけん制するねらいがうかがえると伝えています。

岸田総理大臣の特使として韓国を訪れた林外務大臣は、10日に就任したユン大統領と会談し、日韓関係の改善に向け、両国間の懸案の解決が必要だという考えを伝え、今後、政府間で緊密に意思疎通を行っていくことを確認しました。

林大臣は会談のあと記者団に、「今回の訪問は、韓国の新政権側に日本の一貫した立場を直接伝達し、緊密に意思疎通を行う重要な機会となった」と述べました。

政府は今後、韓国の新政権とのハイレベルでの対話も含め政府間で協議を進めることにしていて、ユン大統領が日韓関係を重視する姿勢を示していることを踏まえ、ウクライナ情勢や北朝鮮問題などへの対応で連携を図り、関係改善を模索していく方針です。

一方、関係の改善には、太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題などの両国間の懸案の解決が必要だという立場は変わらないとしていて、協議を通じ、韓国側に適切な対応を重ねて求めていくことにしています。

韓国のユン・ソンニョル大統領は11日午後、ソウルで超党派の国会議員でつくる「日韓議員連盟」の会長を務める自民党の額賀・元財務大臣らとおよそ50分間、会談しました。

この中でユン大統領は、「両国は最も近い隣人であり、自由や民主的価値などを共有する重要なパートナーだ」と指摘したうえで、1998年に当時の小渕総理大臣とキム・デジュン(金大中)大統領が発表した「日韓共同宣言」を発展的に継承したいという考えを示しました。

そして、「停滞した関係を早期に修復し改善することは両国共通の利益だ。議会のレベルでも積極的な支援をお願いしたい」と述べ、関係改善に向けて協力を要請しました。

また会談では、太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題などについて、具体的なやり取りはなかったものの、ユン大統領は歴史問題を国内政治に利用することに否定的な考えを示したということです。

会談のあと、額賀氏は記者団に対し、「日韓関係をよくしていこうという思いが通じ合った。政治的には若干の距離があるが、国民どうしの交流を再開することで理解を深めることにつながる」と述べました。

おととし9月、ドイツの首都ベルリンのミッテ区で、韓国系の市民団体が慰安婦問題を象徴する少女像を住宅街の公有地に設置し、ベルリンの日本大使館が早期の撤去を求めています。

これについて、松野官房長官は午後の記者会見で、先月、岸田総理大臣がドイツのショルツ首相と首脳会談を行った際「極めて遺憾だ」と述べたうえで、撤去に向けて協力を求めたと明らかにしました。

松野官房長官は「いまだ、像の撤去に至っていないことは極めて残念だ。引き続き、さまざまな関係者にアプローチし、わが国政府の立場について粘り強く説明を行うとともに、像の速やかな撤去を求めていく考えだ」と述べました。

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