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日本を訪れていたアメリカのハリス副大統領は29日、次の訪問先である韓国に到着し、午前11時半すぎからユン・ソンニョル大統領との会談に臨んでいます。

冒頭、ユン大統領は「韓国国民の自由、安全、繁栄を守る強固な支えとして米韓同盟を発展させていきたい」と述べました。

これに対してハリス副大統領は「米韓同盟は朝鮮半島とインド太平洋地域、そして世界的な安全保障と繁栄の基軸になってきた。韓国訪問の目的は両国の力を強化するためだ」と強調しました。

会談では北朝鮮に対する抑止力の強化に向けた連携などを確認する見通しで、ハリス副大統領は午後、就任後初めて南北を隔てる非武装地帯を視察する予定です。

北朝鮮は28日、首都ピョンヤン郊外から日本海に向けて短距離弾道ミサイル2発を発射したばかりで、核・ミサイル開発を加速させています。

こうした中、米韓両国は、29日までアメリカの原子力空母「ロナルド・レーガン」も参加して日本海で共同訓練を行っており、ハリス副大統領の訪問を通じて米韓同盟の結束を示すことで、北朝鮮を強くけん制するとみられます。

アメリカのハリス副大統領は29日、就任後初めて韓国を訪問し、ユン・ソンニョル大統領と1時間半近くにわたって会談しました。

ホワイトハウスの発表によりますと、会談では朝鮮半島の非核化を目指す立場を確認したうえで、北朝鮮による挑発への今後の対応を協議し、日韓関係を改善する重要性も強調したということです。

また、韓国大統領府は、核兵器の使用条件などを定めた法令を採択するとともに、弾道ミサイルの発射を繰り返す北朝鮮を非難するとともに、抑止力の強化に対するアメリカの関与を確認したとしています。

このあと、ハリス副大統領は、南北を隔てる非武装地帯を視察し、軍の関係者から説明を受けながら双眼鏡で北朝鮮側の様子を確認しました。

視察を終えたハリス副大統領は演説で「北朝鮮には残忍な独裁政権と人権侵害、そして平和と安定を脅かす非合法な兵器開発プログラムがある」と述べ、北朝鮮を厳しく非難しました。

北朝鮮が、28日も日本海に向けて短距離弾道ミサイル2発を発射するなど、核・ミサイル開発を加速させる中、米韓両国はハリス副大統領の訪問を通じて同盟の結束を示すことで、北朝鮮を強くけん制しました。

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