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ドイツのショルツ首相とスペインのサンチェス首相は5日、フランスが難色を示しているピレネー山脈横断ガスパイプラインの建設などに向けて協力関係を強化していくと表明した。

ドイツとスペインは9年ぶりとなる包括的な二国間協議を開催し、特にエネルギーと安全保障の分野に関する行動計画を策定。この中で2025年までの稼働開始が予定されているスペインからピレネー山脈を通って欧州中部につながるガスパイプラインの建設について「欧州連合(EU)域内の真に頑健なエネルギー市場の実現と、グリーンエネルギーへの移行加速、EUの戦略的独立性強化にとって、この上なく重要だ」と位置付けている。

ショルツ氏はサンチェス氏との共同記者会見で、フランスがこのパイプラインを否定している印象は受けていないと述べた。

さらに「ドイツとスペインの関係は際立って緊密かつ一貫性を持つ。欧州の諸問題においてスペインとドイツが手を取り合えば、統合を巡るさまざまな合意の障壁を取り払い、事態を進展させる大きな可能性が出てくる」と強調した。

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