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13日付けの北朝鮮朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、キム・ジョンウン総書記の立ち会いのもと、朝鮮半島西側の黄海で長距離巡航ミサイル2発の発射実験が12日に行われ、成功したと伝えました。

実験では「ミサイルがだ円や8の字の軌道で2時間50分34秒飛行し、2000キロ先の目標に命中した」としています。

紙面に掲載された写真のミサイルは、去年9月に発射され1500キロ飛行したとする長距離巡航ミサイルに形状が似ています。

今回のミサイルは、今月9日までの15日間、弾道ミサイルを7回発射する訓練を行った「戦術核運用部隊に作戦配備された」ということで、戦術核の搭載を想定してすでに実戦配備されているとしています。

立ち会ったキム総書記は、アメリカなどを念頭に「ミサイルの爆音は敵に再び送る警告だ」としたうえで「われわれは核兵器の無限大で加速的な強化・発展に総力を集中すべきだ」と強調しました。

北朝鮮国営の朝鮮中央テレビキム・ジョンウン金正恩)総書記の立ち会いのもと、朝鮮半島西側の黄海に向けて長距離巡航ミサイル2発を発射する実験が12日に行われ「だ円や8の字の軌道で2時間50分34秒飛行して、2000キロ先の目標に命中した」と13日、伝えました。

北朝鮮は去年9月にも形状が似た長距離巡航ミサイルを発射していて、これに比べて今回は飛行距離がおよそ500キロ、飛行時間はおよそ45分、それぞれ伸びました。

ミサイルは、今月9日までの15日間に弾道ミサイルを7回発射した「戦術核運用部隊」に、戦術核の搭載を想定して実戦配備されているとしています。

これについて韓国軍の合同参謀本部は、北朝鮮西部のピョンアン(平安)南道ケチョン(价川)付近から12日午前2時ごろに発射されたと発表し、軍の監視能力が明らかになることなどを考慮して発表を控えていたということです。

長距離巡航ミサイルは低い高度で長時間飛行し、レーダーで捉えるのが難しいうえに命中精度が高く、その開発は北朝鮮の「国防5か年計画」に盛り込まれています。

主な標的は在日アメリカ軍基地などとみられ、有事の際には弾道ミサイルと組み合わせて発射される事態も考えられるとして、日本にとって新たな脅威だという指摘も出ています。

北朝鮮国営の朝鮮中央テレビは13日、軍や国家機関の幹部らを養成するマンギョンデ(万景台)革命学院で12日、創立75年の式典が開かれ、キム・ジョンウン総書記が演説をしたと伝えました。

この中でキム総書記は、長引く経済制裁新型コロナウイルスの影響も念頭に「最悪の試練の中でも国の栄光を達成するためには、与えられた任務を完全無欠に執行する、信頼すべき核心たちがいなければならない」と述べ、みずからへの忠誠を求めました。

そのうえで、「学生への軍事教育の強化を劇的に進めていくべきだ。先端化した現代的な軍へと革新するうえで、軍事分野の人材の育成は非常に重大な任務だ」と強調しました。

キム総書記としては長引く経済の低迷や、アメリカとの長期的な対立を見据えて、核・ミサイル開発も担う軍の人材育成を強化していくねらいがあるとみられます。

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