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歯科医師の藤井敏美被告(67)は、2012年、浜松市で建設会社を経営していた高森繁治さん(当時68)に睡眠導入剤を投与したうえで殺害したとして、殺人や死体遺棄などの罪に問われました。

被告側は、全面的に無罪を主張し、1審の裁判員裁判は初公判の前に証拠などを絞り込む手続きが、これまでで最も長い6年余りにおよび、さらに証人の体調不良などで審理が1年3か月も中断し、過去最長の裁判員裁判となりました。

1審は、懲役19年の有罪判決を言い渡したため、被告側が控訴していました。

17日の2審の判決で、東京高等裁判所の島田一裁判長は「被告は被害者と会う予定だった日に、うその処方歴を述べて睡眠導入剤を入手している。被害者に飲ませる目的で準備したと判断した1審判決は不合理ではない」などとして、1審の裁判員裁判に続いて、被告による犯行と認定し、懲役19年の判決を言い渡しました。

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