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イラクでは去年国民議会選挙が行われ、アメリカやイランと距離を置く、イスラムシーア派のサドル師率いる政治勢力が最大会派になりました。

しかしイランに近い別の政党との連立協議が難航し、およそ1年にわたって新たな首相が決まらない異常事態が続いていました。

その後、繰り上げ当選によってサドル師とは違う、イランに近い別の政党などが議会で多数派となったことで首相候補の選出作業が進み、27日、元人権相のムハンマド・スダニ氏を首相とする内閣が国民議会に承認され、1年ぶりに内閣が発足しました。

スダニ新首相は「世界で経済危機や紛争が起きる厳しい状況のなか、イラク国内にまん延した汚職をなくし、経済を立て直すために尽力する」と述べました。

今回の組閣は、サドル師率いる政治勢力がいない中、実施されたということで、サドル師の支持者などの反発も予想されます。

イラクでは、高い失業率やぜい弱な公共サービスへの対応のほか、いまだ繰り返されるテロなどに対する治安対策も急がれていて、スダニ新首相には山積する課題への対応が求められています。

サウジアラビアの首都リヤドで、ムハンマド皇太子が力を入れる経済フォーラム「未来投資イニシアチブ」が27日まで開かれました。

金融とITを融合したフィンテックの活用などを話し合うセッションでは、サウジアラビアと国交がないイスラエルの金融大手、レウミ銀行のサメル・ハジヤヒア会長が参加しました。

ハジヤヒア会長はサウジアラビア経済について「GDP国内総生産は世界的に見ても大きく伸び、人口も増えており、その可能性はかなり大きい」などと述べ、評価する姿勢を示しました。

イスラエルサウジアラビアパレスチナ問題をめぐって長年激しく対立してきました。

しかし近年は関係改善の兆候がみられています。

サウジアラビアにとっては、産業の多角化に欠かせないイスラエル企業の環境やITなどの技術力を取り込みたいとみられているほか、イスラエルにとってはイランへの脅威からサウジアラビアとの関係強化を図りたいねらいがあるものとみられています。

大手銀行のトップのフォーラムへの出席は両国の関係改善を象徴するものとして注目されています。

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