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人手不足が深刻な地方の企業に、大企業からの転職などを後押ししようと、金融庁は全国の金融機関と連携して人材を紹介する事業を強化しています。

金融庁が立ち上げたのは、都市部の大企業などに勤務する人と、人材を求める地方の企業をつなぐ人材マッチングのシステムです。

転職希望の人がシステムに登録すると、地方銀行など、およそ100の金融機関が、人手不足に悩む地元の企業に人材を紹介する仕組みです。

静岡県牧之原市にある農作業用ロボットの研究開発を行うベンチャー企業は、静岡銀行の紹介で、ことし5月、大手銀行勤務の男性を財務や経理の担当として採用しました。

ベンチャー企業「エムスクエア・ラボ」の加藤百合子社長は「地方企業は、ほしいと思う人材と巡り会うことは、なかなか難しいのが現状です。求めていた以上の結果を出してくれて助かっている」と話していました。

金融庁は、この事業で一定の年収以上で人材を採用した企業には給付金を支給し、都市から地方への人の流れを後押ししたい考えです。

金融庁の伊藤豊監督局長は「この事業がうまくいけば、人々の暮らしや地域の企業を変えるし、非常に大きな効果があると思う」と話しています。

#法律

兵庫県丹波篠山市のバス会社が、運転手から新型コロナウイルスの陽性反応が出たと報告を受けていたにもかかわらずそのまま乗務させていたことが分かり、近畿運輸局はこの会社に対して、一部のバスを30日間の使用停止処分としました。

処分を受けたのは丹波篠山市に本社があり、高速バス事業を行う「サンシャインエクスプレス」です。

この会社は、ことし8月、東京発大阪行きの夜行バスの運行前に、運転手から「新型コロナの陽性反応が出た」という報告を受けたにもかかわらず、そのまま乗務させていたということです。

近畿運輸局は、道路運送法に違反する行為があったとして、このバス会社に対して11月28日から30日間、バス3台を使用停止の処分としました。

近畿運輸局によりますと、このバスの乗客で実際に感染が確認された人がいたかどうかは分からないとしています。

「サンシャインエクスプレス」は「お盆の時期だったため代わりの人を手配することが難しかった。感染した運転手も自覚症状はなく、運転席と客席の間もカーテンで仕切られていたことから大丈夫だと判断してしまったが、あってはならないことで、大変申し訳ない。チェック体制を強化し、再発防止に努めたい」と話しています。

#アウトドア#交通