伊サッカーのユベントスが危機、アニェッリ会長と取締役会全員が辞任 https://t.co/1DX2Z2SkpF
— ブルームバーグニュース (@BloombergJapan) 2022年11月29日
イタリアのユベントス・フットボール・クラブでは、アンドレア・アニェッリ会長と取締役会メンバー全員が28日遅くに辞任した。過去3年間の財務報告に関連する不正疑惑が浮上し、調査が行われているさなかだった。
アニェッリ会長は28日に従業員に宛てた書簡で、「われわれは企業として慎重さが求められる時期にあるが、団結できていない」と指摘。「それなら全員が辞め、新たなチームに試合をひっくり返す可能性を託す方が良い」と説明した。書簡内容をブルームバーグが確認した。
ユベントスの近年のバランスシートの一部について、トリノの検察当局とイタリア証券取引委員会(CONSOB)は会計不正と市場操作の疑いがあるとして調査に乗り出している。
ユベントスは選手の評価額算出方法を見直した結果、2022年度の財務報告を訂正する必要があると発表。バランスシートも修正し、12月27日の株主総会で承認を求めるとも付け加えた。
29日の取引で、ユベントス株は一時10%を超える下げとなった。同社は不正は全くなかったと主張している。
アニェッリ会長の下、ユベントスは2011-12年シーズン以降9年連続で国内リーグを制覇した。だが、同会長が主導した欧州スーパーリーグは構想発表から数日で頓挫し、会長の評判に傷が付いていた。約125年前に自動車メーカーのフィアットを創業したアニェッリ家は、ユベントスを1923年から保有している。
原題:Juventus Faces Crisis After Agnelli, Entire Board Resign (2)(抜粋)
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