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経済危機が続くスリランカのラジャパクサ大統領は、当初、13日辞任する意向を示していましたが、辞任しないままモルディブに脱出し、シンガポールの国営メディアによりますと、14日、シンガポールに到着したということです。

シンガポール外務省は「大統領の私的な訪問を許可した。彼は亡命を求めなかった」とするコメントを出しました。

こうした中、スリランカ議会の議長室は「大統領の辞表を受け取った。有効なものと確認され法的な手続きが整えば、15日に正式に発表する」との声明を14日夜発表し、辞表が正式に受理されれば、ラジャパクサ大統領は15日辞任する見通しとなりました。

最大都市のコロンボでは、大統領の辞任を求めていた市民が集まって踊るなど喜びにわいていました。

スリランカでは、今月9日以降、大統領や政府に対する抗議活動が激しさを増し、政府は14日、コロンボに外出禁止令を出していました。

ラジャパクサ大統領が辞任すれば、10年以上にわたって実権を握ってきた大統領一族による政権が崩壊することになりますが、政治的な混乱が収まるのかは不透明な情勢です。

深刻な経済危機による抗議活動を受け国外に脱出していたスリランカのラジャパクサ大統領が14日、シンガポール到着直後にスリランカ議会の議長宛てに辞任を表明する電子メールを送付した。複数の政府関係筋が明らかにした。

政府関係筋は、電子メールで送付された辞表が受理されるかは不明としていたが、その後、別の関係筋がロイターに対し、辞意を表明する大統領の書簡がシンガポールからスリランカに航空便で送付されると明らかにした。議会議長が大統領辞任を正式に発表する前に、書簡そのものを確認する必要があるとしたためという。

議長の報道官によると、書簡が法的に確認された後、15日に正式に発表されるという。

政府に対する抗議デモが激化する中、最大都市コロンボでデモ隊が大統領と首相の公邸を占拠。ラジャパクサ大統領は13日、夫人や護衛らと共に近隣国のモルディブに脱出し、シンガポールに向かっていた。

関係筋によると、ラジャパクサ大統領はサウジアラビアの航空会社の航空機シンガポールに向かっていた。シンガポール外務省はラジャパクサ大統領の入国を確認。私的な訪問として入国したという。亡命は申請していないとしている。

抗議デモの激化を受け、スリランカ政府はコロンボで14日正午から15日早朝まで外出禁止令を発令。警察によると、抗議デモでこれまでに1人が死亡、少なくとも84人が負傷した。軍によると、デモ隊との衝突で兵士2人が重傷を負った。

大統領による辞表提出を受け、首都コロンボ歓喜の渦に包まれた。外出禁止令が発令されているにもかかわらず、抗議デモの参加者らは大統領府の前に集結。爆竹が鳴らされる中、活動家の一人は「きょうは国中が祝うだろう。大きな勝利だ」と述べた。

イエレン米財務長官は14日、中国はスリランカの「重要な債権者」であり、スリランカの債務再編に関与すれば双方のためになると強調した。15日にインドネシア・バリ島で開幕の20カ国・地域(G20)財務相中央銀行総裁会議を前に現地で会見した。

イエレン氏は、スリランカを含めた途上国の債務再編を巡り、他のG20メンバーにも中国の協力取り付けを働きかけてもらう考えを示した。

スリランカは中国から少なくとも50億ドルを借り入れており、一部の見積もりでは債務額はその2倍前後に達する。また国際通貨基金IMF)によると、インドが38億ドル、日本が少なくとも35億ドル、その他先進各国が計10億ドルをスリランカに貸し付けている。

イエレン氏は「スリランカがこの借金を返済できないのは明白で、中国がスリランカの債務再編で積極的に各国に力を合わせてほしいというのが私の希望だ」と語った。

G20とパリクラブ(主要債権国会議)は2020年10月、多額の債務を抱えた途上国が新型コロナウイルスパンデミックを乗り切れるように、債務救済に向けた「共通枠組み」を採択し、既にザンビアエチオピア、チャドがこの枠組みに基づく支援を要請している。ただ、世界最大の債権国である中国のほか民間債権者らが関与を渋っていることから、支援の動きがその後は進展していない。

イエレン氏は、ロシアのウクライナ侵攻以降に世界経済が悪化して多くの途上国がより厳しい経済状況に追い込まれている点を指摘した上で、「最も脆弱な国を助けるためにまだ多くの行動が必要になる。これが今回のG20会議で私が強調しようとしている重要なメッセージの1つだ」と発言。中国をはじめとするG20の債権国に対して困窮する途上国に関する債務再編問題の決着を促すのが、自身の主な目的だと説明した。

さらにイエレン氏は、IMFが最貧困国へのゼロ金利融資を継続する余地を拡大できるように、米政府はIMFの「貧困削減・成長トラスト」に7000万ドルを拠出すると表明した。

経済危機が続くスリランカのラジャパクサ大統領は当初、13日に辞任する意向を示していましたが、辞任しないままモルディブに脱出し14日、シンガポールに到着しました。

その後、ラジャパクサ大統領はシンガポールから議長に辞表を提出していましたが、15日、記者会見した議長は辞表を正式に受理したと発表し、大統領が正式に辞任しました。

また、ウィクラマシンハ首相が大統領代行を務め、7日以内にも議会で新たな大統領が選出される見通しを示しました。

大統領の辞任により、10年以上実権を握ってきたラジャパクサ一族による政権が崩壊しましたが、権力がスムーズに移行されるかは予断を許さない情勢で、混乱がさらに続く可能性もあります。

スリランカのコホナ駐中国大使は、最大40億ドルの支援取りつけを目指して中国と協議していることを明らかにした。「ある時点で」合意できるとの見通しを示した。ブルームバーグ・ニュースが15日伝えた。

コホナ氏はブルームバーグのインタビューで、今年期限を迎える10億ドルの対中債務を返済するために、同額の融資を求めていると述べた。

また中国製品の輸入代金を支払うための15億ドルのクレジットライン(融資枠)と、15億ドルのスワップの発動を求めているという。

「われわれの要請は不合理なものではないため、中国側がある時点で同意すると確信している」と指摘。「他の債権者にも同様の要請をしている。スリランカは金融システムの安定のために資金を必要としている」と語った。

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