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サッカーのワールドカップカタール大会でベスト4に進んでいるアルゼンチンは、試合に勝利したあとファンと選手が一緒になってエースのリオネル・メッシ選手やチームを応援する歌を歌う光景がおなじみとなっています。

歌のタイトルはスペイン語で「ムチャチョス エスタ ノチェ メ エンボラチョ」で「若者たちよ。今夜は酔っ払うぞ」という意味です。

試合前にチームの雰囲気を盛り上げるためや試合後、いいプレーが出てチームが勝利した際などに歌われます。歌詞の中ではメッシ選手と同じアルゼンチンのスーパースターでおととし亡くなったディエゴ・マラドーナさんも登場します。

アルゼンチンを「ディエゴとリオネルの国」と表現し、かつてワールドカップの決勝で敗れた悔しさやアルゼンチンの3回目の優勝を期待している思いが込められています。

そして、天国のマラドーナさんとともにメッシ選手やチームを応援するとしたうえで「きょうは勝って1位になるしかない。この熱狂的なファンは、メッシとマラドーナがいるワールドカップのためにすべてを捨てたのだ」と歌います。

エースのメッシ選手が「最後のワールドカップになるだろう」と位置づける今大会では試合後、ファンだけでなく選手たちもピッチ上で飛び跳ねながらこの歌を歌う姿が見られます。

アルゼンチンメディアの男性によりますとこういった光景は過去の大会には見られず今大会はファンと選手のつながりをこれまでより強く感じるということです。

アルゼンチンのテレビ局の男性は、ファンの歌について「応援が意味するのは、さまざまな苦悩などの気持ちだ。アルゼンチンでは政治や経済の状況が好転しておらず、悲しみの感情の中に生きている。チームの応援のためにはるばる遠くから来たアルゼンチン人はその感情を応援にこめる。ファンの呼吸がアルゼンチンの感情と気持ちを表していると言えるのかもしれない」と話しました。

また、アルゼンチンメディアの別の男性は「この歌は3回目のワールドカップ優勝を願う歌で、1986年の優勝はマラドーナのおかげだ。この歌はメッシのことや天国から応援してくれているマラドーナのことを歌っている。ワールドカップ制覇は近くまで来ていて、アルゼンチンの政治や経済の状況が思わしくなく疲弊した中で、歓喜を欲する人々の願いがこめられている」と説明しました。

そのうえで「アルゼンチン人にとってサッカーが何を意味するかは知っているだろう。その願いがかなうときが近づいていて、神のさらなるご加護や一時代を築いた最高のサッカー選手、マラドーナからのサポートを願っている」と話しました。

FIFAが11日に発表した内容によりますと今大会の公式ボールについて、ここまでアラビア語で「旅」を意味する「アル・リフラ」を用いてきましたが、準決勝と決勝ではアラビア語で「夢」を意味する「アル・ヒルム」を使用するということです。

これまでと同様のセンサーが内部に設けられ、AI=人工知能などと組み合わせることで今大会ここまで発揮されている迅速かつ正確なオフサイドの判定を行うということです。

公式ボールのデザインは、金色をベースにしていて、ドーハの街を囲む砂漠のきらめきやワールドカップの金色の優勝トロフィー、それに、カタールの国旗からアイデアを得ているということです。

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