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アメリカのアンソニー・ファウチ博士は、感染症研究の第一人者で、当時のレーガン大統領以降、歴代7人の大統領のもとで感染症対策に取り組み、先月までアメリカ政府の首席医療顧問として、新型コロナの感染対策を主導してきました。

ファウチ博士は、このほど、NHKの単独インタビューに応じ、世界の今の感染状況について、各国で状況は異なるとしながら、「私たちはまだパンデミックのまっただ中にいる」という認識を示しました。

日本のこれまでの新型コロナ対策については「『3密』の回避とマスクの着用が社会の中で比較的、定着したことが日本の感染対策に有効だった」と評価したうえで、アメリカではCDC=疾病対策センターが地域ごとの感染状況などを基準に、場合によっては屋内でのマスク着用を推奨していることを例に挙げ、「日本でも今後も感染状況に応じて屋内でのマスク推奨を行うべきだ」と提言しました。

新型コロナウイルスの感染拡大に対し、WHO=世界保健機関が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言してまもなく3年になります。

ファウチ博士は、新型コロナだけでなく新しい感染症は今後も発生し続けるとして、世界は永続的に警戒を続けなければならないという認識を示しました。

そのうえで、新型コロナへの対策としてはワクチン接種が最も有効だとして、「私たちは世界中で、ワクチンをまだ接種していない人だけでなく、接種した人にも最新の追加接種を受けてもらうよう、もっと努力しなければならない」と話していました。

現在、アメリカで急速に広がっているオミクロン株の「XBB.1.5」について、ファウチ博士は「免疫を逃れる性質はこれまでより強いが、現時点では重症化は起こりにくいとみられることは安心できる情報の1つだ。感染はいずれピークを迎え、下降していくが、その兆候が見える国もある」と分析していました。

中国政府が「ゼロコロナ」政策を終了させたことについては、「中国が膨大な感染者と死者の発生に苦しむのではないかと非常に懸念している。感染爆発の発生を心配しているし、それはもうすでに起きていると思う」と話していました。

また、日本が現在、新型コロナの感染症法上の位置づけを季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行する方向で検討を進めていることについて「プラスの面もあれば難しい面もある。季節性インフルエンザと同じように毎年秋に、国民にワクチンを打ってもらうようにするという戦略なら有効だ。しかし、その前に新しい変異ウイルスが出回った場合には、シーズンを待たずに柔軟に対応しないといけない」と指摘しました。

#米大統領

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