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王将戦」第3局の会場は金沢市で、2日目の29日は、羽生九段が28日の対局終了時に次の一手を書いた「封じ手」から再開しました。

対局は、先手の藤井五冠が仕掛ける攻めに羽生九段が応じながら反撃の頃合いをうかがう展開で、2日目に入ると藤井五冠が相手陣に打ち込んだ持ち駒の「角」を中心に攻め、徐々にリードを広げていきます。

終盤、羽生九段も反撃を見せますが、最後まで詰め切れず、午後4時10分、95手までで投了。

藤井五冠が勝って、2勝1敗としました。

終局後、藤井五冠は「どういう構想で指すか難しく、分からないところが多い将棋だった。第4局までに別の対局があるので、状態を維持して臨みたい」と話していました。

一方、敗れた羽生九段は「『封じ手』はいい手ではなかったかもしれないが、それに代わる手も難しく、何が正しかったか分からない。気持ちを切り替えて次の対局に臨みたい」と話していました。

王将戦」七番勝負はことし3月にかけて日程が組まれ、第4局は2月9日と10日に、東京 立川市で行われます。

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