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試される気概
今週は12日発表の3月の米消費者物価指数(CPI)に注目が集まる。コア指数は前年同月比では5.6%上昇への加速が見込まれている。7日発表された3月雇用統計が市場予想より強めの内容となったこともあり、米金融当局の気概が試されることになりそうだ。同じく12日公表の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合議事要旨(3月21、22日開催分)は、さらなる引き締めへの意欲に関する手掛かりのほか、銀行システムや融資の健全性に関する当局の見解を提供する可能性がある。

対中投資強化
米テスラは中国・上海市に新たなバッテリー工場を建設すると発表。米中の緊張が高まる中、中国での投資を拡大する。新工場は今年第3四半期(7-9月)に建設開始予定で、大型蓄電池「メガパック」を生産。年1万のメガパック、約40ギガワット時(GWh)相当の蓄電分を当初製造する予定で、世界中で販売されるという。メガパックは電力網の安定化に貢献することを意図した大規模バッテリー。

アリババ抜く
動画投稿アプリ「TikTok」を運営する中国の北京字節跳動科技(バイトダンス)は、昨年の利益が過去最高となり、同国テクノロジー大手のテンセント・ホールデングス(騰訊)やアリババグループを初めて上回った。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が報じた。2022年のEBITDAは79%増の約250億ドル(約3兆2900億円)。FTによれば、TikTokでは損失も拡大している。

「恐れない」
中国人民解放軍は台湾周辺で2日目の軍事演習を行った。台湾国防部(国防省)は9日午後4時(日本時間午後5時)時点で、人民解放軍の軍用機延べ70機、艦船延べ11隻を台湾周辺で確認したと発表。そのうち、35機が台湾海峡の中間線を越え、南西の防空識別圏(ADIZ)に侵入したという。台湾の鄭文燦行政院副院長(副首相)は記者団に対し、「われわれは弱さを見せない。逃げないし、恐れない」と表明した。

緊張高まる
イスラエルと周辺国の緊張が高まっている。イスラエル軍はロケット弾6発がシリアからゴラン高原に向けて発射されたと発表。イスラエル側は報復攻撃を行ったことを明らかにした。レバノンのテレビ局によれば、シリアの首都ダマスカスに拠点を置くパレスチナ人グループがロケット弾発射で犯行声明を出した。エルサレムにあるイスラム教の聖地「アルアクサ・モスク」でのイスラエル警察の行動に対する報復が目的だとしている。地域の緊張が高まる中、米軍は中東に原子力潜水艦を派遣した。

マリオが活躍
映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」は北米でのオープニング興行収入が1億4600万ドルとなった。今年の週末オープニング興収としては最高記録。配給会社であるコムキャスト傘下ユニバーサル・ピクチャーズはアニメ作品としては過去最高のオープニング興収だと述べた。同映画のヒットは、マリオを生み出した任天堂にとっても勝利となる。1993年にハリウッドで制作された実写版「スーパーマリオ」は批評家から酷評され、これまで史上最悪の映画リストにも何度か登場してきた。

米連邦準備理事会(FRB)が7日発表した週次統計によると、国内商業銀行の預金残高が約1カ月ぶりに増加した。地銀シリコンバレー銀行など2行の破綻後、状況は安定化する兆しが出ている。

3月29日に終了した週の全商業銀行の預金残高は、季節調整前で前週比400億ドル増の17兆3500億ドルだった。

預金残高は、資産規模上位25行と中小銀行の双方で増加した。小規模銀行は地銀倒産後の預金流出で特に大きな打撃を受けていた。

企業や消費者に対する銀行融資残高は12兆0700億ドルで、前週からわずかに増加した。うち商業用・住宅用不動産向け、企業向け融資の指標となる商業・工業向けはそれぞれ小幅に減少したものの、消費者向けが増加した。

アメリカでは先月10日から12日にかけて2つの銀行が相次いで破綻したことをうけて、政府が預金を全額保護する異例の措置を取るとともに、FRB連邦準備制度理事会は銀行が有利な条件で資金を借りられる新たな枠組みを設けました。

こうした措置の影響もあってニューヨーク株式市場ではダウ平均株価が破綻前の水準を上回るなど市場はひとまず落ち着きを取り戻しています。

一方でほとんどの銀行ではFRBの急速な利上げによって保有する債券の価格が下落し、含み損を抱えていてその額は去年末の時点で6200億ドル、81兆円余りにのぼっています。

また、大規模な金融緩和で資金が流れ込んでいた商業用不動産の価格も下落し、融資している銀行への悪影響が懸念されています。

FRBの幹部は今後、銀行の間で損失が発生するリスクがあり、金融システムが元に戻るには時間がかかるという認識を示しているほか金融市場でも警戒感が拭えない状況が続いています。

アメリカで2つの銀行が破綻した直後はFRBによる銀行への資金供給額が急増しました。

“最後の貸し手”と言われるFRBが銀行の資金繰りを強化するために供給した融資の総額は破綻直後の先月15日時点で1647億ドル、日本円で21兆円余りと前の週に比べて35倍以上に急増しました。

その後も高い水準ではあるものの、3週連続で減少し、今月5日時点では1487億ドル、19兆円余りとピーク時に比べて160億ドル、2兆円余り減少しました。

アメリカ政府とFRB金融危機を防ぐためにはあらゆる手段を講じる考えを繰り返し強調していて、市場では金融不安が和らいでいるという見方も出ています。

#経営破綻(銀行・シリコンバレーバンク)     
#経営破綻(銀行・シグネチャーバンク)

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