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警視庁は、特殊詐欺に関わった疑いで逮捕状を取ったカンボジアにいる日本人19人を11日、日本に移送し、詐欺の疑いで逮捕する方針です。19人はこのあとチャーター機カンボジアから羽田空港に移送されることになっていて、警視庁は日本に移送したあと、取り調べを進め、グループの実態解明を進めることにしています。

捜査関係者によりますと、警視庁が逮捕状を取ったのは25歳から55歳までの日本人19人で、ことし1月、都内に住む60代の女性に有料サイトの料金が発生していると、うそのメッセージを送って電子マネーおよそ25万円分をだまし取ったとして詐欺の疑いが持たれています。

19人はカンボジア南部の都市、シアヌークビルのホテルを拠点にした特殊詐欺グループとみられています。

警視庁は、およそ50人の捜査員をカンボジアに派遣していて、このあと19人をチャーター機で首都プノンペンの空港から羽田空港に移送し、移送中の機内で逮捕する方針です。

日本に移送したあと、取り調べを進め、グループの実態解明を進めることにしています。

警視庁の捜査員 首都プノンペンのホテルを出発

カンボジアに派遣されている警視庁の捜査員、およそ50人は、日本時間の午前11時40分ごろ、日本人19人を移送するため首都プノンペンのホテルを出発しました。

警視庁はこの後、日本人19人をチャーター機プノンペンの空港から羽田空港に移送し、移送中の機内で逮捕する方針です。

詐欺グループ 海外に拠点相次ぐ

近年、詐欺グループが海外に拠点を設けるケースが相次いで確認されています。

2019年には、フィリピンのマニラ近郊で日本に向けて詐欺の電話をかけていたグループの拠点が摘発され、これまでに70人以上が検挙されています。

このグループの幹部ら4人は、ことし2月に日本に送還され、特殊詐欺に関わったとして逮捕・起訴されていて、警視庁は一連の広域強盗事件で指示を出していた疑いがあるとして関連を捜査しています。

また、同じ2019年には、タイ中部のパタヤの高級住宅街で日本に詐欺の電話をかけていたグループと、中国の吉林省を拠点に詐欺をしていたグループが摘発されています。

警察庁によりますと、国内では、去年1年間に賃貸アパートやホテルに設けた特殊詐欺の拠点を20件摘発するなど取締りを強化しているため、犯行グループは、より捜査の手が及びにくい海外に拠点を移しているものとみられるということです。

今回のグループが、カンボジアを拠点にしていたとみられることについて、捜査関係者は、「タイや中国では、これまでにも日本人が特殊詐欺の拠点を置き摘発されてきたことから、現地の取締りが強化されていることも背景にあるのではないか」と指摘します。

そのうえで、「カンボジアは現地で暮らす日本人や旅行者も多く、詐欺の拠点を設けても目立ちにくい。物価も安いため、現地では高級の部類に入るホテルを使いやすいといったことも影響しているのではないか」と話しています。

ホテルで19人の様子を目撃した人は…

日本人19人が拠点にしていたとみられるリゾートホテルは、カンボジア南部の都市シアヌークビルにあります。

ホテルは、白い砂浜が数キロにわたって続く人気のビーチに面していて、関係者によりますと、19人はホテルの複数の部屋を拠点にしていたとみられています。

ホテルの従業員によりますと、部屋は証拠保全のために警察から立ち入りを厳しく制限されているということで、ドアには立ち入り禁止の貼り紙がしてあります。

シアヌークビルは、最大の投資国、中国の企業によって大規模なリゾート開発が進められ、ほかにも中国資本の大規模なホテルやカジノなどが立ち並んでいて、多くの観光客が訪れています。

近くで露天商を営む42歳の女性は、男らの様子について、口かずが極端に少なく、ほかの観光客と違って、ビーチやレストランにも行っていなかったのが印象的だったとしたうえで、「彼らは普通の観光客には見えませんでした。ある朝、警察が来て彼ら全員を連れて行った」と話していました。

専門家「カンボジアでは取り締まりが十分でない」

カンボジアが犯罪の拠点になっていたとみられることについて、国際的な人権団体のヒューマン・ライツ・ウォッチでアジア地域を担当するフィル・ロバートソン氏は、カンボジアは法制度が整っておらず、警察などによる取り締まりが十分でないことを挙げたうえで、「これらの犯罪組織は、ほかの国々にも広がっていて、拠点を作っている。彼らは世界中の人々からお金を引き出し、詐欺によって、人々の人生を台なしにしている」と指摘しました。

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#法律(特殊詐欺・カンボジア