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7年前にアメリカの政策研究機関「バーグルエン研究所」が創設した「バーグルエン哲学・文化賞」は、人間の自己理解の形成や進歩に大きく貢献したとされる世界の思想家に毎年授与され、賞金は100万ドルです。

今回は、アジアで初めて哲学者の柄谷行人さんが選ばれ27日、東京 港区で贈呈式が開かれました。

柄谷さんは兵庫県尼崎市出身の81歳で、夏目漱石をはじめとした文芸評論家としての活動に加え、マルクスの「資本論」などをテーマとした政治経済学や、哲学史の分野でも多くの著作を発表しています。

著作は世界各国で翻訳されバーグルエン研究所は「文学や哲学、政治、経済学を思想的に横断し、民主主義やナショナリズム、資本主義の本質を深く掘り下げた」などと評価しています。

贈呈式であいさつした柄谷さんは「自分がこのような大きな賞をとるとは全く考えていなかったので受賞の知らせを聞いて驚いた。私の専門性にとらわれない横断性が現代社会へのオルタナティブを提示していると評価され、自分の仕事の意義を深く理解してもらった」と喜びを語りました。