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ラグビーの国際統括団体、ワールドラグビーが位置づける世界最上位層の新たな枠組み、「ハイパフォーマンスユニオン」に日本が入る見通しであることが分かりました。「ティア1」とされていた世界の強豪10チームに日本を加えた11チームで構成され、日本のラグビーが初めて世界のトップ層に位置づけられることになります。
「ハイパフォーマンスユニオン」は、世界の強豪10チームによる「ティア1」を発展的に解消して新たに構成される枠組みで、日本時間の今月11日、ワールドラグビーの理事会で正式に承認される見通しです。
「ティア1」は、
▽アイルランドやフランス、イングランドなどヨーロッパの「6か国対抗戦」に出場するチームと、
▽ニュージーランドや南アフリカなど南半球の「4か国対抗戦」に出場するチームの合わせて10チームで構成されていましたが、
関係者によりますと、「ハイパフォーマンスユニオン」はそこに新たに日本を加えた11チームになるということです。現在、世界ランキング10位の日本はこれまで中堅層にあたる「ティア2」に位置づけられていたため、実質、世界の最上位層に昇格する形になります。
「ハイパフォーマンスユニオン」とは
「ハイパフォーマンスユニオン」は、
▽イングランド
▽アイルランド
▽スコットランド
▽ウェールズ
▽フランス
▽イタリア
▽ニュージーランド
▽オーストラリア
▽南アフリカ
▽アルゼンチンの10チームに、日本を加えた11チームで構成されます。これまでの枠組み「ティア1」は「階層」を意味し、チームの強さに加えてラグビーの伝統や格式が考慮されていました。
テストマッチの成績で順位が変わる世界ランキングとは異なり、基本的に変動することはありませんでした。
ワールドラグビーとしては「ティア1」から「ハイパフォーマンスユニオン」にトップグループの形を変えることで、これまで伝統国や地域を中心に発展してきたラグビーの環境を、開かれたものに変えるねらいがあるとみられます。
日本にとっては、ワールドラグビーからの配分金が増えたり、ワールドラグビー内の選挙で投票権が増えたりするメリットのほか、代表チームの強化やラグビーの普及活動、ワールドカップの再誘致などにもプラスの影響があるとみられます。
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