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アメリカのスポーツ専門チャンネルESPNなど複数のメディアは29日、エンジェルスが主力選手5人の保有権を放棄し、ウエーバーにかけたと伝えました。

保有権を放棄したのはここまで大谷選手に次ぐチーム2位のホームラン18本を打っていた外野手のレンフロー選手や、リリーフ左腕のムーア投手、トレード期限を前に獲得した先発のジオリト投手、リリーフのレイナルド・ロペス投手、外野手のグリチック選手のあわせて5人だということです。

エンジェルスは8月1日のトレード期限を前に積極的な補強を見せ9年ぶりのプレーオフ進出を目指していましたが、8月の成績は7勝18敗と大きく失速し、プレーオフ進出圏内まで11.5ゲーム差と厳しい状況に追い込まれています。

さらに8月23日には大黒柱の大谷選手が右ひじのじん帯を損傷してピッチャーとしては今シーズンを終えることになり、今回、主力5人の保有権を放棄することは事実上の「白旗宣言」だと見られています。

ウエーバーにかけられた選手たちは今後、獲得を希望する球団があれば移籍することができ、8月中に移籍すれば新たなチームでプレーオフ出場も可能となります。

エンジェルスとしては、移籍が成立すれば5人の選手たちの残り1か月分の給料を移籍先の球団に負担してもらえることになりチームの総年俸を抑えられる効果があるため、シーズン終了後の大谷選手のFA=フリーエージェントも見据えて少しでも資金を確保したい狙いもうかがえます。

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