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米連邦準備理事会(FRB)が15日発表した8月の鉱工業生産指数は、製造業の生産指数が0.1%上昇と小幅な伸びにとどまった。自動車生産が落ち込んだ。全米自動車労組(UAW)が15日未明に米3大自動車メーカー(ビッグ3)の3工場で「史上初」の一斉ストライキに入ったことを受け、自動車の生産活動が今後数カ月にわたり低迷する可能性がある。

ロイターがまとめたエコノミスト予想は0.1%上昇だった。7月分は0.5%上昇から0.4%上昇に下方改定された。

8月分の前年同月比は0.6%低下だった。

自動車・部品の生産は5.0%低下。7月は5.1%上昇だった。7月の急上昇は季節変動によるデータ調整の難しさを反映した可能性がある。8月の前年同月比は5.9%増だった。

UAWは15日未明、米3大自動車メーカー(ビッグ3)との労使交渉の不調を理由に、3社の3工場で「史上初」の一斉ストライキに突入。UAWのショーン・フェイン委員長は現時点で全面ストは見送ると述べると同時に、新たな労働協約に合意できなければあらゆる選択肢を検討すると表明した。 もっと見る

オックスフォード・エコノミクスの米国担当リードエコノミスト、マイケル・ピアース氏は「今後数日間はストが拡大するリスクがある。全面ストとなれば、自動車生産が30%以上落ち込むとみられ、9月の数値に現れ始めるだろう」と述べた。

自動車を除く製造業は0.6%上昇。7月は横ばいだった。8月の前年同月比は1.1%低下だった。

一次金属、機械、航空宇宙、その他輸送機器、家具および関連製品の生産が上昇した一方、木材、非金属鉱物製品、金属加工製品、電気機器・家電・部品が低下した。

鉱業生産は1.4%上昇。7月は0.2%低下だった。公益事業は0.9%上昇。7月は4.4%上昇だった。熱波の影響で空調に対する需要が増加した。

鉱工業生産全体は7月の0.7%上昇に続き、8月は0.4%上昇した。

自動車・部品の生産は鉱工業生産の5%強を占める。

シティグループ(ニューヨーク)のエコノミスト、ベロニカ・クラーク氏は「(自動車)生産が2週間完全に停止すれば、9月の鉱工業生産は約1.9%ポイント、製造業生産は約2.5%ポイント押し下げられるだろう。現実的には、一部の設備はまだ稼動しており、中間財の生産も行われているため、初期段階の生産の落ち込みはより小幅になる可能性が高い」とした。

産業部門全体の設備稼働率は79.7%と7月の79.5%から上昇した。1972年から2022年の平均と同水準だった。

製造業の設備稼働率は77.9%と前月から変わらず。長期平均を0.3%ポイント下回った。

PNCファイナンシャルのチーフエコノミスト、ガス・フォーチャー氏は「パンデミック(世界的大流行)後に発生したサプライチェーン(供給網)の問題がほぼ解決したことで、製造業の価格決定力が抑制され、今年の財インフレが2021年や22年から劇的に鈍化し、インフレ全体の軟化に寄与している」と述べた。

#経済統計(アメリカ・鉱工業生産指数

ミシガン大学が15日発表した9月の消費者信頼感指数(速報値)は67.7と、前月の69.5(確報値)から低下した。低下は2カ月連続で、市場予想中央値の69.1も下回った。ただ、短期インフレ期待が1年以上ぶりの水準に低下したことで、消費者の景気見通しはやや明るさを取り戻した。

9月は景気現況指数は下落したものの、期待指数が上昇。消費者調査ディレクターのジョアン・シュー氏は「経済情勢への期待は短期、長期で共に小幅改善した。ただ、景気の先行きについて消費者は比較的慎重な見方を崩していない」と述べた。

1年先のインフレ期待は3.1%と、前月の3.5%から低下し、2021年3月以来の低水準を付けた。

5年先のインフレ期待は2.7%と、前月の3.0%から低下し、1年ぶりの低水準となった。

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#経済統計(アメリカ・ミシガン大学消費者信頼感指数)