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 ビジネスをしている側からすれば、ファンが好きでカネを払ってライブに来たりグッズを買ったり、ハマっているのだから、人気のあるうちに吸い上げられるだけ吸い上げて、旬が過ぎるまでに最大の収益を上げようとするのが常道とも言えます。

 推しはともかく、推しビジネスの罪深さはここにあります。完全に、騙しにいっているわけですから。声優にせよホストにせよジャニタレにせよ、実現不能な疑似恋愛をカネに替えるという意味で、先に逮捕された頂き女子のおじを騙すテクニックに通じるダークパターンによって構成されています。

 自分は普通の恋愛などできると思えない、ならば、空想の世界でも推しが振り向いてくれる世界に浸ってつかの間の幸せを得たいというささやかな願いが、結果として推しの気持ちを悪用したビジネスに巻き取られていくことになるのです。

 疑似恋愛も夜のおかずも現実逃避も、現代社会においては合法である限り個人の行動の自由を縛ることはできませんが、結果的に、それで人生を持ち崩してしまう人たちに帰る場所はないのが本質です。何者でもない人たちが、自分の推しを愛でることで持て余した人生を慰めているのが推しビジネスの本質であって、現実に向き合われたら冷められてしまうのでどんどん推しビジネスが過激化し、より高い収益性を求め、そして社会問題となって潰される、の繰り返しになるのです。

#山本一郎「推しビジネス=疑似恋愛の『終わりの始まり』」
#ジャニーズ#AKB商法#ホスト