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一連の広域強盗の指示役として逮捕された特殊詐欺グループの幹部に接見した弁護士が、留置施設の中で外部の人物とテレビ電話をつなぎ、幹部に口止めをさせた疑いがあることがわかりました。裁判所は弁護士以外の人との面会を禁止する措置をとっていて、警視庁は証拠隠滅の疑いがあるとして、弁護士事務所を捜索しました。

捜索を受けたのは、広島県東広島市にある40代の弁護士の事務所と自宅でこのうち事務所には午前11時前に、警視庁などの捜査員およそ10人が入りました。

警視庁によりますと、弁護士はことし2月下旬、特殊詐欺に関与したとして逮捕され、原宿警察署の留置施設に勾留されていた今村磨人被告(39)と接見した際、接見室から外部の人物とテレビ電話をつなぎ被告に口止めをさせた疑いが持たれています。

裁判所は今村被告について、弁護士以外の人との面会を禁止する措置をとっていて、警視庁は証拠隠滅の疑いがあるとして捜索に踏み切りました。

捜査関係者によりますと、テレビ電話の相手は、フィリピンを拠点に日本の元暴力団員らが立ち上げた「JPドラゴン」と呼ばれるグループの幹部とみられ、特殊詐欺に関与している疑いもあるということです。

警視庁は、押収した資料を分析するなどして詳しいいきさつを調べることにしています。

広島弁護士会「コメントできない」
会員である弁護士の事務所が捜索を受けたことについて、広島弁護士会は、「きょうの時点ではコメントできない」としています。

#法律(広域強盗事件・今村磨人被告人・接見禁止命令・広島市40代弁護士・テレビ電話・「JPドラゴン」幹部・口止め・証拠隠滅・事務所/自宅捜索)